【タレのレシピも!】1万個食べた開発者×餃子芸人が語る、「ギョーザ」のおいしさの裏側

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2026.09.10
【タレのレシピも!】
1万個食べた開発者×餃子芸人が語る、
「ギョーザ」のおいしさの裏側

「本当にフタしてないんですよね? 僕の見てないうちにフタしてません?」

餃子芸人のクック井上。さんが思わず疑ったのは、フタも油も水もなしで焼き上がった、味の素冷凍食品の「AJINOMOTO BRANDギョーザ」。その一皿の裏側にあったのは、開発者・竹内萌恵さんをはじめとした開発チームの試行錯誤。竹内さん自身、これまでに食べ比べた餃子は約1万個にのぼります。

「餃子は全部違って、全部うまい」が持論の料理芸人と、就活で「レンジの餃子をパリパリにしたい」と語って入社した餃子ひと筋の開発者。ふたりの「餃界人(ぎょうかいじん)」が、「ギョーザ」のおいしさの秘密についてとことん語り尽くします。

役割:インタビューした人 所属:生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 名前:竹内 萌恵さんさん

インタビューした人

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ

竹内 萌恵さん

「AJINOMOTO BRANDギョーザ」とシューマイの開発を担当。おいしい餃子を世界に広めるために、入社以来8年間、ギョーザに関わる研究開発に日々励んでいる。毎日のお弁当づくりや休日のパン・菓子作り、ランニングが趣味。

役割:インタビューした人 所属:料理家・料理芸人 名前:クック井上。さんさん

インタビューした人

料理家・料理芸人

クック井上。さん

お笑いコンビ「ツインクル」のツッコミ担当。趣味の料理が高じ、フードコーディネーター・野菜ソムリエなどの料理関係の資格を取得。数々の餃子の名店の味を知り、「餃子芸人」としても活躍。「本当にうまい餃子を決めるアワード」であるJAPAN餃子大賞の審査員も務める。TV・ラジオ出演のほか、料理講師/レシピ開発など幅広く活動中。

1万個食べている開発者✕餃子好き料理芸人

──竹内さんは、入社から8年間ずっと餃子の開発に携わっているそうですね。

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「はい。餃子とシューマイの開発を担当していて、平日は自分やチームの試作品、他社さんの商品など、8年間で1万個近くは食べてきたと思います。お店も、関東を中心に50店舗くらいは回りました」

黒いキャップと白いコックコートを着て微笑む「AJINOMOTO BRANDギョーザ」開発担当の竹内さん
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クック井上。さん(以下クックさん)「8年で1万個はなかなかですよ。平日だけで計算したら、1日5個以上でしょ?」

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「そうですね。もともと餃子が好きで、就職活動で『配属されたら何を改善したいですか』と聞かれたときも、『レンジでつくる餃子の焼き目をパリパリにしたいです』と答えて入社したくらいなので」

竹内さんに向けて、餃子への思い入れを語るクック井上。さん
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「僕もめちゃめちゃ餃子が好きで。好きが高じて『JAPAN餃子大賞』の審査員まで務めるようになりましたが、『何がいちばん好き?』と聞かれたら、『何がいち…』くらいで食い気味に『餃子!』といいます。実家も大の餃子好きで、週末は家族みんなで『包まざるものー?』『食うべからずー!』と言いながら包むのが恒例。餃子を食べるときは、食卓には餃子とご飯、親父は餃子とビール、あとは漬物だけという、餃子が主役のハードコアな食卓でした。今でも1食で30〜40個は全然食べます」

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「すごい(笑)」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「今日は餃子の世界に生きる『餃界人(ぎょうかいじん)』同士、仲良くなれそうですね」

持参した餃子のミニのぼりと、赤い餃子提灯を掲げて笑顔でアピールするクック井上。さんと驚く竹内さん
餃子グッズ持参で登場するクック井上。さんと、思わぬノリに驚き笑顔の竹内さん

フタなしで、まーるく。油も水もなし、5分焼くだけ

──竹内さん、おいしい「ギョーザ」の焼き方を教えてください。

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「特別なことはいらなくて、火をつける前のフライパンに凍ったままの『AJINOMOTO BRANDギョーザ』 を並べてから、フタをせずに約5分焼きます。火加減は、炎の先がフライパンの底にギリギリつくくらい。油も水もいりません」

火をつける前のフライパンに「ギョーザ」を丸く並べているところ
「ギョーザ」を丸く並べて真ん中に1〜2個置くと、火の通りがよく見た目もきれいな円盤に
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「フタがいらないのが、とにかくすごいですよね。フタなしで焼こうと思ったら、普通は一度ゆでてから焼かないと、皮の上のほうまで火が入らないはずなので」

フタをせず火にかけられ、溶け出した「羽根の素」がグツグツと泡立っているフライパンの中の「ギョーザ」
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「……あ、色がついてきた。ここから完成までは、早いですよ!」

フライパンを真剣に覗き込むクック井上。さんと、その横で見守る竹内さん
焼き加減を確認するため、フライパンの中の「ギョーザ」の端を指で優しく持ち上げている手元
※フライパンは大変熱くなります。やけどには十分気をつけてください。
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「火加減を守って5分焼けば、基本的にはきれいに焼き上がります。焼き色がきれいについたら『ギョーザ』のてっぺんを一度つまんで少し持ち上げ、フライパンから離してから、お皿をかぶせてフライパンをひっくり返します」

焼き上がったフライパンの上に白い大皿をかぶせ、ひっくり返す準備をする竹内さん
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「せーの!」

お皿の上に崩れることなくきれいに丸く盛り付けられた、見事な黄金色の羽根つき「ギョーザ」
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「うわー! 最高の焼き上がり! 遠目で見たらパンケーキってくらい美しい」

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「きれいに剥がれて、まーるくなってくれると、ちょっとうれしいですね。誰が焼いても、どんなフライパンでも、この『パカッ』の感動を届けたいと思って開発しています」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「冷凍餃子って家庭でどう焼くかで出来上がりが左右されがちだと思うんですけど、味の素さんの『ギョーザ』は『技術はこちらでやっときました。腕がなくても大丈夫です』というところまで作り込まれている。そこが本当にすごいところなんです」

──ではさっそく、焼きたてを召しあがってください!

完成した「AJINOMOTO BRANDギョーザ」の皿を囲み、楽しそうに箸を伸ばすクック井上。さんと竹内さん
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「最初はタレなしで。開発の仕事を始めてから、お店でも最初はタレをつけずに食べるようになりました。餃子そのものの味を知りたいと思って」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「この『ギョーザ』は、基本的にタレはいらないですよね。それくらい味の完成度が高い。前よりめちゃめちゃおいしくなってますよね」

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「ありがとうございます」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「少しずつ改良されてるんだと思うんですけど、僕は『うわ、全然違うやん』と思ったんですよ。今は特に野菜が生き生きしてて、すごいです」

0.05mm単位で調整した皮と、14年かけた「羽根の素」

一部を取り分けたことで、表面のパリパリとした羽根と中のもちもちとした白い皮の質感が際立つ 「AJINOMOTO BRANDギョーザ」

──もちもちの皮には、どんな秘密があるんですか?

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「皮はオーストラリア産の小麦『プライムハード』を中心に使って、真空の状態でこねています。こねながら水分が生地に入っていくことで、薄くてももちもちになるんです。厚さは0.05mm単位で調整しながら、数十年かけて今の薄さにたどり着いています」

──0.05mmの違いは、わかるものなんでしょうか?

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「食べ比べるとよくわかりますよ。特にひだの部分は皮が重なっているので、差が出やすいですね」

箸でひとつ持ち上げられた「ギョーザ」の断面
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「たしかに皮の厚さが違うと、まず舌触りが違いますもんね。薄すぎたら破れたり、もちもち感がなくなったりするでしょうし、この餃子に合う厚さ、ということなんでしょうね」

──羽根についてはいかがですか?

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「『羽根の素』は2012年から14年間、ずっと研究と改良が続いています。わたしが担当した期間だけでも、デンプンや油の種類・比率を変えた50以上のレシピを試しました」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「すごい。特に大変だったのは?」

生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「フライパンへの張り付きの改善です。お客様から『ギョーザ』が張り付いてしまったフライパンを送っていただいて、『ギョーザ』を焼いてはフライパンを洗い、また焼いて……1日100個近く検証する毎日で、腱鞘炎になりそうでした(笑)」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「『冷凍餃子フライパンチャレンジ』ですよね。あれだけ集まったら、手ごわいフライパンもあったでしょ?」

「冷凍餃子フライパンチャレンジ」の公式サイトのトップ画像
「冷凍餃子フライパンチャレンジ」公式ページより
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竹内さん「はい。送っていただいた中には、フッ素樹脂加工が剥がれて金属が見えているような、最強に頑固で張り付きやすいフライパンがあって。そのフライパンでも張り付かなかったときに、『あ、このレシピでいけたかも』と思いました」

いろんなタレがあると、食卓が盛り上がる

──クックさん、おすすめのタレがあるそうですね。

3種の餃子のタレを指差し、笑顔のクック井上。さん
料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「餃子はタレなしでもうまいんですけど、タレがあるとまた表情が変わりますよ。定番の『酢+しょうゆ+ラー油』は、ラー油を先に小皿に入れるのがおすすめです。ラー油が最後だと油が上に浮いて、1個目2個目でラー油がほとんど持っていかれちゃうんですよ。先にラー油、次にお酢を入れると、最後の1個までまんべんなくラー油が絡むんです」

ラー油を入れる手順の比較画像。左の小皿はラー油の油分が上に浮いて分離しており、右の小皿はタレとラー油が全体に均一に混ざり合っている
左がラー油を最後に入れたもの、右がラー油を先に入れたもの
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「今までラー油は最後に入れてました。すごい、全然違いますね」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「でしょ? ラー油を入れるタイミングで全然違ってくるんですよ。それから今日は『酢+山椒』と、『酢+赤じそふりかけ』の2種のタレを用意しました。『酢+山椒』は、『酢+こしょう』が好きな人にぜひ試してみてほしいです。花椒でもOKです。『酢+赤じそふりかけ」は甘みとうま味と塩分があって、しその風味と酸味が餃子にめちゃくちゃ合いますよ。ひだがある面につけるとタレがよく絡みます」

アレンジタレ2種の比較画像。左の小皿は酢に山椒の粉末が浮いており、右の小皿は酢の上に紫色の赤じそふりかけが広がっている
左が「酢+山椒」、右が「酢+赤じそふりかけ」
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「うん、両方好きです。さわやか! 『酢+山椒』、さっぱりしてますね!」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「ちなみに、『酢+ガラムマサラ』もおすすめです。カレー味っぽくなりそうに思うけど、全然ならない。どこの国の味かわからんけど、うまい(笑)。食卓にタレを何種類か並べておくと、『わたしはこれ』『これも混ぜてみたい』って会話が増えて楽しいですよ」

1万個食べても、餃子に「完成」はない

── 「AJINOMOTO BRANDギョーザ」 は発売から50年以上、改良を続けているそうですが、「これで完成」と思うことはないのでしょうか?

パッケージを手に取り、真剣な表情で見つめながら語る竹内さん
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「ないですね。今もチームで理想の『ギョーザ』を言語化して、足りないところを挙げて、ひとつずつ改良しています。それに、たくさんのお客様の声が届くので『ここはまだだったか』と気づかされることも多くて。毎日『今日はあのレシピを試して、あれも試して……』と考えながら出社しています」

料理家・料理芸人のクック井上。さんの顔写真

クックさん「終わりがないんですよ、餃子って。同じレシピで作っても、野菜の切り方や混ぜるタイミング、餃子のタネを寝かせるかどうか、包み方なんかで全然違ってくる。何かを際立たせればいいってわけでもなくて、すごく繊細なバランスで成り立ってるんです。竹内さん、とんでもない沼に入ってしまいましたね(笑)」

感慨深い表情で語るクック井上。さん
生産・研究開発本部 研究・開発センター 商品開発部 開発第1グループ 竹内 萌恵さんの顔写真

竹内さん「考えすぎて、こめかみが痛くなるときもあります(笑)。私たちのスローガンは『永久改良』なのですが、おいしさの面では、お肉と野菜のベストなバランスや産地もまだまだ探れると思いますし、今後は高たんぱくや減塩など、ひとりひとりの暮らしに寄り添って選べる餃子も開発していきたいです。誰が焼いても、どんなフライパンでもきれいに焼けて、食べた人が『おいしい』と笑顔になってくれたら、それがいちばんうれしいですね」

並べられた「AJINOMOTO BRANDギョーザ」のラインナップ4種 。「しょうがギョーザ」「おいしく塩分配慮ギョーザ」「米粉でつくったギョーザ」「ギョーザ 標準30個入り」
「おいしく塩分配慮ギョーザ」や「米粉でつくったギョーザ」など、「ひとりひとりの暮らしに寄り添いたい」の思いが、「ギョーザ」のラインナップにも広がっています
餃子グッズを持って盛り上げるクック。井上さんと、焼き上がった「ギョーザ」の皿を持ち笑顔の竹内さん

とことん語って、焼いて、食べた対談もこれにて閉幕。今夜は「ギョーザ」を焼いて、クック井上。さんおすすめのタレを試しながら、お気に入りの味を見つけてみませんか。

  • 執筆
    鮫島沙織
  • 撮影
    岡崎健志
  • 編集
    佐々木智恵美