今日からできるカラダにいい話

今から始める暑さ対策暑さに負けないカラダをつくる「暑熱順化」とは

HEALTH
2026.05.12
今から始める暑さ対策
暑さに負けないカラダをつくる
「暑熱順化」とは

今年もじわじわと暑い夏の気配が近づいてきました。2025年の酷暑を経験し、今年は早くから「熱中症」を意識する方も多いのではないでしょうか。実は、まだ暑さにカラダが慣れていないこの時期の過ごし方がとても大事!今回は夏に向けて今はじめたい「暑熱順化(しょねつじゅんか)」についてご紹介します。

「熱中症予防声かけプロジェクト」の発起人で熱中症対策アドバイザーの山下太郎さんにコツをたっぷり伺いました。

役割:インタビューした人 所属:「熱中症予防声かけプロジェクト」発起人兼事務局長、熱中症対策アドバイザー 名前:山下太郎さんさん

インタビューした人

「熱中症予防声かけプロジェクト」発起人兼事務局長、熱中症対策アドバイザー

山下太郎さん

社会起業家。一般社団法人ジャパンデザイン代表理事。持続可能な仕組みで社会課題解決を推進する様々なソーシャルビジネスを展開。2011年6月より官民一体で行う熱中症予防の啓発運動「熱中症予防声かけプロジェクト」の発起人として活動をスタート。温泉&サウナ好きを活かし、年中「暑熱順化」アクションを実践中。

あらためて「熱中症」を正しく知ろう

「熱中症」とは、気温や湿度が高い環境下でカラダの中の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かず体内に熱がこもり、体温が異常に上昇することで起こる症状です※。
※引用元: 熱中症対策アドバイザー養成講座

各重症度のおもな症状 I度現場での応急処置で対応できる軽傷 めまい、立ちくらみがある 筋肉のこむら返りがある(痛い) 拭いても拭いても汗が出てくる Ⅱ度 病院への搬送を必要とする中等症 頭がガンガンする(頭痛) 吐き気がする・吐く 体がだるい(倦怠感) Ⅲ度 入院して集中治療の必要性のある重症 意識がない 体がひきつける(けいれん) 呼びかけに対して返事がおかしい まっすぐに歩けない・走れない 体温が高い Ⅳ度 早急な集中治療の必要性がある重症
熱中症の重症度は、具体的な治療の必要性の観点からI度・II度・III度・IV度に分類されている。出典:日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2024」を参考に熱中症予防声かけプロジェクトで作成
山下さん

山下さん「実は、熱中症による救急搬送の件数は5月から増え始め、梅雨時期にも多く見られます。徐々に暑くなってくるこれからの時期は、カラダが暑さに慣れていないため、うまく汗をかけず、熱中症のリスクが高まってしまうんです。逆を言うと、しっかり汗をかける(=体温調節できる)カラダになっておけば、熱中症になりにくいということ。そのために、『暑熱順化』が有効だと考えています」

入浴やサウナでも?! 身近な「暑熱順化」とは

「暑熱順化」とは、 カラダを徐々に暑さに慣らし、汗をかきやすいカラダの状態をつくること。山下さんは「今、この5月から始めるのがベスト」といいます。

山下さん

山下さん「急にフルマラソンを走れと言われても走れないように、何事も準備が必要ですよね。『暑熱順化』とは、いわば夏本番に向けて汗をかきやすくするための準備運動。個人差はありますが、汗をかきやすいカラダをつくるのには2週間程度かかるといわれています。猛暑日が続くような時期の前に、今からの対策が必要です。遅くとも6月中旬までには暑さにカラダを慣れさせておくとよいでしょう」

では、どのような行動が汗をかきやすいカラダづくりにいいのでしょうか。

山下さん

山下さん「実は、お風呂で湯船に浸ったり、サウナに入るだけでも立派な『暑熱順化』になるんですよ!わたしは毎週のようにサウナに通い、サ活(サウナ活動)でしっかり汗をかいています。ご紹介している運動の目安も参考にしながら、日常生活で自分に合った“汗をかく手段”を見つけてもらえたらと思います」

暑熱順化トレーニングの目安 歩く・走る (帰宅時に一駅分歩くのもOK) 歩く目安30分 走る目安15分 頻度目安週5回 自転車 運動目安30分 頻度目安 週3回 適度な運動(筋トレやストレッチなど適度に汗をかくもの) 運動目安30分 頻度目安週5回〜毎日 入浴・サウナ(お風呂はシャワーだけでなく、湯船につかる) 頻度目安2日1回
出典:厚生労働省「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」

最近は入浴時に湯船に浸からずシャワーで済ませる人も増えていると言いますが、しっかり湯船に浸かることがポイントだそう。普段何気なく行っていたことが「暑熱順化」だったとは!わざわざ運動するのはハードルが高い……という人も気軽にチャレンジできそうですね。

知っておきたい「隠れ熱中症」セルフチェック

続けて山下さんが教えてくれたのは、熱中症の中でも特に注意してほしいという自覚症状のない「隠れ熱中症」について。

山下さん

山下さん「隠れ熱中症とは、脱水になっている状態のこと。カラダの中に水分がない=体温調節に必要な「汗」が足りないという状態なので熱中症の重症化リスクが高まります。二日酔いのときなども要注意!水分を飲んでいるようで利尿を促進しているので、カラダの水分が減ってしまいます。脱水気味かどうか、爪の色、手の皮膚、尿の濃さなど、自分の状態をチェックする簡単な方法があるので、覚えておくと便利ですよ」

脱水状態チェック
脱水状態チェックのひとつ、「爪を押す」……爪を押して離したとき、白くなった部分がピンク色に戻るのに3秒以上かかったら「脱水」の疑いあり。そのほかに、手の甲の皮膚をつまみあげて離し、戻るのに2秒以上かかるかどうかや、尿の色の濃さ(濃い場合は要注意)などでもチェックできる

脱水症を予防するには、日頃からこまめな水分補給が大切。山下さん曰く、「喉が渇いてから飲むのではなく、汗をかく分の水分を常にとっておく、というマインドチェンジが必要」とのこと。夜間、寝ているときも汗をかくので寝る前には水分補給を。ただし、アルコールやコーヒーなどのカフェインを含むものは水分補給にはならないので気をつけましょう。

もしも脱水だと気づいたら「経口補水液」を

もしも脱水だと気づいたら

万が一、たくさん汗をかいて脱水したときはどのように対処すればいいのでしょうか。

山下さん

山下さん「脱水時は水分と同時に塩分も失われるので、適度な塩分があり、体内への水分吸収率が高い、過度の発汗等による脱水時の水・電解質補給に適した経口補水液(※)の商品を飲むのがオススメです。とにかく早く水分を補給したいので、低浸透圧で水分がすばやく体内に吸収されることが大切。これから訪れる本格的な夏に向けて、我が家では経口補水液を常備しています」

水分補給といえばスポーツドリンクを思い起こす方も多いかもしれませんが、スポーツドリンクと経口補水液は「塩分と糖分(ブドウ糖)のバランス」が異なります。一般的にスポーツドリンクは、塩分が少なく、運動サポートのために糖分が多めです。 一方、経口補水液は、汗などで失われた電解質を補いながら水分を効率よくカラダに吸収・保持できるのが特長で、塩分が多く含まれています。

そのため、運動時の水分・エネルギー補給にはスポーツドリンク、脱水時の効率よい水分補給には経口補水液を選ぶのがオススメです。

※経口補水液…水と電解質(塩分など)と糖分(ブドウ糖) から構成されており、小腸で素早く吸収できる組成なので、脱水によって身体から失われた水や電解質を経口的に補うことができる。「経口補水液」と表示するには消費者庁の許可が必要。

すっきりした後味の経口補水液「アクアソリタ®︎」

経口補水液「アクアソリタ®︎」

そんな経口補水液ですが、味が少し苦手という人も。味の素社では、家族みんなが飲みやすい“味”にこだわった経口補水液「アクアソリタ®︎」をラインナップしています。

本品は特別用途食品です。
(飲料)
【許可表示】経口補水液「アクアソリタ®︎」は、熱中症・過度の発汗による軽度の脱水時の水・電解質補給に適しています。
(ゼリー)
【許可表示】本品は、熱中症・過度の発汗による軽度の脱水時の水・電解質補給に適した経口補水液です。

「アクアソリタ®︎」の特長

「アクアソリタ®︎」は、夏場のスポーツ観戦や応援、ウォーキングのような軽い運動時などに、汗をかいて軽度の脱水になったらすぐ飲めるよう持参するのがオススメ。常温保存できるので冷蔵庫のスペースを圧迫せず、常備しておけば毎日の安心につながるかもしれません。

「アクアソリタ®︎」使用イメージ

本格的な夏が訪れる前に、今日からできる「暑熱順化」アクションで暑さに負けないカラダづくりを始めてみませんか。「アクアソリタ®︎」についてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記のリンクを見てみてくださいね(水分系の商品は重たいので、自宅まで届けてくれる通販でのご購入がオススメです)。

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山下さんおススメの暑熱順化アクション「おふろde 暑熱順化」の記事はこちら!
https://hitosuzumi.jp/ofurodesyonetu
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  • 執筆
    木下 美和
  • 撮影
    三村 健二(GOOD TIME PHOTO)
  • 編集
    塚原 美樹