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煮込み時間はなんと10時間以上!工場で教えてもらった「味の素KKコンソメ」こだわりのつくり方

煮込み時間はなんと10時間以上!工場で教えてもらった「味の素KKコンソメ」こだわりのつくり方

2025/11/27

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1962年に発売され、60年以上にわたって家庭で愛用されている「味の素KKコンソメ」。実は2025年の秋に17年ぶりとなる品質改訂を行いました!

そこで今回、普段は一般公開していない工場へ向かい、意外と知らない「味の素KKコンソメ」のつくり方を探ってきました。野菜やお肉を丁寧に煮込むこだわりの調理方法のほか、リニューアルで味がどのように変わったのかも、合わせてお伝えします。

味の素食品北海道㈱ 訓子府工場の伊賀さん、成田さんとの記念写真。「味の素KKコンソメ」は訓子府工場と十勝工場、2つの工場で連携して製造している。

インタビューした人

コンシューマーフーズ事業部

関口雄太さん

「味の素KKコンソメ」のプロダクトマネージャー。毎週コンソメ料理を作っては妻と子供に食べてもらっています。コンソメ料理絶賛修行中!

  1. シェフと同じ作り方にこだわった「味の素KKコンソメ」
  2. 17年ぶりの品質改訂により、今のご家庭でも「これだけで決まる味」に
  3. スープや煮込み系の洋食料理におすすめ!

01
シェフと同じ作り方にこだわった「味の素KKコンソメ」

「コンソメ(consommé)」は、もともとフランス語で「完成された」を意味する言葉。レストランなどでは、シェフが手間暇かけて肉と香味野菜を煮込んで作っています。調理方法が非常に複雑で時間がかかることから、フランス料理の中で最も手間がかかる料理といわれることもある特別なスープです。
そんなコンソメスープを家庭で手軽に楽しんでほしいと生まれたのが「味の素KKコンソメ」です。ずっと大切にしている大きな特徴のひとつは「これだけで味が決まる」こと。それを実現するため、細かく温度調整をしながら、お肉と香味野菜を10時間以上じっくり煮込み、調味料で味を整え、シェフと同じ作り方を再現して作っています。

使われている食材は、国産丸鶏とニュージーランド・オーストラリア産の牛肉エキス、にんにく、しょうが、白菜、玉ねぎなど。食材の選定にもこだわっており、牛肉エキスの原料の牛肉はファーストグレードのものをつかっているほか、丸鶏はフレッシュ感を出すために、自社で買い付けています。

チキンエキスに使うしょうがとにんにく。にんにくは自社で香ばしく焼き上げている。どちらも皮ごと使うのがポイントなんだとか。

関口さん「国産丸鶏は成鶏を使用しています。ブロイラー(若鶏)よりも飼育期間が長いため、しっかりとした鶏のうま味が出せるんです」

鶏は自社工場で丁寧にミンチ状にしている。一度につかう丸鶏は、なんと2トン以上!コンソメキューブに使われるチキンエキスの量をもとに計算すると、約1億4000万個にのぼる。

一般的なコンソメスープではあまり使わない、白菜を使っていることも特徴です。さまざまな野菜を比較した結果、日本人の食卓にも馴染みやすくまろやかな味わいを生み出す白菜にたどり着きました。

実際に、工場で「味の素KKコンソメ」が作られる様子を見学すると、その工程の多さに圧倒されました。なかでもチキンエキスは工程が複雑で、チキンエキスを作る日は、前日からかなり気合が入るそうです。

まず、丸鶏をにんにく、しょうがと一緒に10時間以上じっくりと煮込みます。

丸鶏、にんにく、しょうがをミンチ状にしたもの。ここにお湯を足して煮込んでいく。

一晩かけ、かき混ぜながらぐつぐつ煮込んだら、スープを別の容器にとりわけ、更に煮込んで凝縮していきます。丸鶏のおいしさを最大限生かすため、煮込んで残ったお肉や野菜は、酵素を加えてさらにうま味を引き出していきます。

チキンエキスを煮込む容器はなんと最大2400L入る大きさ!大きな「お鍋」でじっくり煮込んでいく様子は圧巻。

最初に取り分けたスープと、酵素の力でうま味を引き出したスープ、2種類を混ぜてさらに濃縮したらチキンエキスの完成です。そこに、ビーフエキスや野菜エキスを加えたあと、スパイスや塩などの調味料を加えて味を整えます。「味の素KKコンソメ」固形タイプの場合は、そこから乾燥させ、キューブ状に成形したら完成です。

黄金色のスープのみを取り分けられるよう、状況を見ながら細かく角度を調整している。鶏だしの優しい香りがたちこめる。

関口さん「チキンエキスを抽出するときには、素材の味を余すことなく出し切るために10時間以上煮込んでいます。ご家庭で、これだけ長時間かけて丁寧に煮込みつづけることは難しいと思うので、ぜひ『味の素KKコンソメ』を使っていただき、家で本格的なコンソメスープを楽しんでほしいですね」

機械では、少量のスパイスや調味料を細かく計ることが難しいため、ひとつひとつ手作業で計測している。あたりはスパイスの食欲をそそる香りでいっぱい

02
17年ぶりの品質改訂により、
今のご家庭でも「これだけで決まる味」に

そんな手間暇かけて作られている「味の素KKコンソメ」、このたび17年ぶりの品質改訂が行われました。実際、どのように変わったのでしょうか?

関口さん「味としては、特に牛肉の赤身に着目し、“肉のコクとうま味を強くした”のが一番大きな変化です。また、口に入れたとき最初に感じる“先味”を強くしたことと、その後に口の中で脂のおいしさが広がるようにしたことで、いままでより強く、長く、味を感じることが出来るようにしました」

キューブになる前の状態。熱風のあと、すぐに冷風を当てて水分を飛ばす。しっかりと乾燥させるため、季節ごとの湿度にあわせて工場内の空調も調整しているそう。

こうしたリニューアルの背景には、家庭で作るスープの変化があったといいます。

関口さん「最近はタイパ・コスパ意識の高まりにより、一度に食材をたくさん購入して、家にある野菜やお肉でスープを作るご家庭も増えています。すると、スープの具にお肉が使われたり、野菜の種類が多くなったり、具沢山スープを飲まれることが増え、結果として、コンソメだけでは味が決まりきらず、調味料で調整いただいている方も多くなっていました。実際、『味の素KKコンソメ』と塩こしょうを併用して使っている人が多いというデータもありました。そこで具沢山スープでも『味の素KKコンソメ』だけで味が決まるように、肉のコクとうま味に着目して調整したんです」

また、「ほんだし®︎」や「丸鶏がらスープ™」のような“だし”のイメージをコンソメに持っている人も多かったようで、「これだけで味が決まる」という「味の素KKコンソメ」の特徴を推し出すことも意識したそう。

ちなみに、味のインパクトは強くなっていますが、なんと塩分量は旧商品より減っています。キューブ1個(2人前)あたり、旧商品は2.5gですが、リニューアル後は2.4gとなっており、塩分量を気にしている人にとってもうれしい変更となっていますよ。

キューブ状に成型された「味の素KKコンソメ」。キューブの形をつくる「打錠機」は何十年も大切に使われており、一台一台動きに個性があるという。

03
スープや煮込み系の洋食料理におすすめ!

「味の素KKコンソメ」には固形タイプと顆粒タイプがありますが、それぞれおすすめの使い方を聞いてみました。

関口さん「固形タイプは、スープや煮込み料理におすすめです。70度のお湯で約2分かけて溶け、ゆっくり溶けるぶんスープにコクが出て具材にも味が沁みやすいんです。300mlの水に対しキューブ1個を入れればよく、顆粒タイプに比べて計量の手間がいらず、味がブレにくいのも便利ですね

一方で、顆粒タイプはさっと溶けるのが魅力。実は溶けきらなくてもおいしく食べられるので、ポテトやサラダなどいろいろなものに振りかけてみてください」

また、コンソメと言えば、ポトフなどスープの印象を持っている人も多いかと思いますが、カレーやスパゲッティ、オムライスなど、さまざまな洋食料理で活躍するのだとか。

2016年ごろのパッケージ。ソーセージや人参など、ポトフに使われるような具材が目立つ。
今回のリニューアル後のパッケージの見本。肉と野菜のまんぷくコンソメスープが描かれており、上部には「New!」の文字が。

関口さん「そもそも『味の素KKコンソメ』は10時間以上煮込んで作っているため、煮込み料理に入れるだけで、長時間煮込んだようなまろやかさが出ます。ミネストローネなどのトマト系の味とも相性抜群です。ぜひいろいろな料理に使ってみてくださいね」

コンソメを隠し味として活用した料理は、こちらの「コンソメチャンス!」でもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

十勝工場を案内していただいた味の素食品北海道㈱ 丁野さんと、関口さん。

最後に、63周年を迎える「味の素KKコンソメ」のリニューアルについて、改めて関口さんの思いを聞きました。

関口さん「ロングセラーだからこそ、リニューアル後もこれまで以上に愛していただけるよう試行錯誤しました。より良い味わいに仕上がったと思いますので、“ほっとする食卓”の一助になれたらうれしいです」

長い間、家庭で愛されてきた「味の素KKコンソメ」、スーパーなどでリニューアル後の商品を見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

工場での取材の様子は、味の素社の食を楽しむコミュニティ「味のもト~ク」でもご紹介しています!

社員による工場取材レポートはこちら

  • 執筆/溝上 夕貴 編集/花沢亜衣
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