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料理で祖父母を元気にしたい!「ジュニア料理選手権2025」優勝者インタビュー

料理で祖父母を元気にしたい!「ジュニア料理選手権2025」優勝者インタビュー

2026/01/15

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味の素社が雑誌『オレンジページ』と協力して開催している、中学・高校生を対象にした料理コンテスト、第13回「ジュニア料理選手権」が2025年11月30日(日)に行われました!

〈個人部門〉でグランプリ、準グランプリを受賞した中高生と、審査員のみなさん
2025年度は「笑顔を作る応援ごはん~料理で気持ちを伝えよう~」というテーマのもと、全国各地から過去最多となる18,201組もの応募作品が集まりました。
コンテスト当日は最終審査として、オリジナルレシピ部門から書類選考とエピソード審査を勝ち抜いた計12組が「味の素グループうまみ体験館」(川崎市)に集い、プレゼンテーションと調理を披露。

特別審査員として、おいしそうにごはんを食べる YouTube が人気のお笑い芸人・レインボーのジャンボたかおさん、料理家のもあいかすみさんが参加。学生たちの料理を審査・講評いただいた。
今回はこの激戦を勝ち抜き、〈個人部門〉で見事グランプリに輝いた中学2年の新田 航平さんと高校2年の赤嶺 美羽さんに、受賞直後の気持ちと今後の目標についてお話を伺いました。

インタビューした人

愛媛県・愛媛大学教育学部附属中学校 2年

新田 航平さん

〈個人部門 中学生の部〉でグランプリを受賞。 応募作品:『また一緒に散歩に行こう!』

インタビューした人

沖縄県・沖縄県立那覇国際高等学校 2年

赤嶺 美羽さん

〈個人部門 高校生の部〉でグランプリを受賞。応募作品:『オキふわ盛り~シークワーサーごま味噌ース~』

  1. 栄養や食感を試行錯誤!「さばのみそ煮入り2種のコロッケ」
  2. 沖縄と千葉の食材を無駄なく使った「オキふわ盛り」

01
栄養や食感を試行錯誤!「さばのみそ煮入り2種のコロッケ」

中学生の部でグランプリに輝いた新田さんが作ったのは、『また一緒に散歩に行こう!』と題した、さばのみそ煮とコロッケをかけ合わせたユニークな一品。このレシピは、膝に痛みが生じる変形性膝関節症を患う83歳の祖母のために、「栄養のあるものを食べて、また元気に歩けるようになってほしい」という想いで開発したもの。

新田航平さん作『また一緒に散歩に行こう!』。副菜にはモロヘイヤとトマト、赤パプリカ、くるみを使ったサラダを添えて。

栄養素のリサーチに始まり、適した食材を地元・愛媛県産を中心にセレクト。コロッケの具材にさつまいもとじゃがいもの2種類を使ったり、アーモンドや緑茶の粉末、マーマレードの皮、干しエビなどの隠し味を効かせたりと、複雑で奥行きのある味わいは審査員の間で注目を集めました。

≪審査員コメント≫

「さばのみそ煮とコロッケ、どちらも手間のかかる料理を上手に融合させていて驚きました。そして調理過程の仕事がすべて丁寧! おいもはとても滑らかにつぶしているし、俵型の成形も美しい。切ったときにブロッコリーがきれいに見える工夫もあり、全体の完成度が高かったです」(『オレンジページ』編集長 長谷川美保さん)

母親の影響で料理に興味を持つ。初めて料理をしたのは中1のときで、学校に持参するお弁当用のスクランブルエッグを作った。

新田さん「グランプリをいただけてうれしいです! 実は、調理審査が始まってすぐは緊張して手が止まってしまい、時間が早く過ぎていくようで焦りました……。でも、冷静になろうと気持ちを切り替えてからは、おばあちゃんのことを考えながら一つひとつを作ることに集中できました。無事に最後まで作り切ることができてよかったです。

今回の料理で特に心がけたのは、高齢のおばあちゃんが食べるのに疲れたり、喉につまらせたりしないような、食べやすい食感です。さつまいもは繊維の少ない品種を選んで、細かくつぶしました。栄養面と隠し味を兼ねたアーモンドや緑茶、しょうがなどは、当初食感を楽しんでもらおうとしていたのですが、粉末やチューブ状のものに変更して、飲み込みやすくしています。

何度も材料や作り方を変えた結果、おばあちゃんが残さず食べて、笑顔で喜んでくれたのでうれしかったです! 今回の食材集めに協力してくれたお母さんや地元愛媛の方々にも感謝を伝えたいです。

今回のチャレンジを通して、料理は一人で作るものじゃなくて、作り方を教えてくれるお母さんや、食べて感想をくれる家族、おいしい食材を生産・販売している方々など、いろんな人との会話や協力があってできるもので、そこでのコミュニケーションも作る楽しみの一つだなと感じました。これを機に、家で料理をする回数を増やして、毎日の食事作りの役に立ちたいと思っています」

02
沖縄と千葉の食材を無駄なく使った「オキふわ盛り」

高校生の部でグランプリを受賞した、赤嶺 美羽さん作『オキふわ盛り~シークワーサーごま味噌ース~』は、沖縄から遠く離れた千葉で闘病生活を送る祖父に向けて、「沖縄の長寿パワーを凝縮した料理で、体も心も元気になってほしい」との思いで発案したもの。

赤嶺さん作『オキふわ盛り~シークワーサーごま味噌ース~』。盛り付けも沖縄らしい工夫をしている。

車えび、島豆腐、もずく、シークワーサーをはじめとする沖縄県産食材に、さらなる栄養価を高めるため、祖父が暮らす千葉の名産品である落花生と枝豆をミックス。多品目の食材をバランスよくまとめた一品は、ふんわりと揚げた生地の中に食感のアクセントが楽しく、白みそベースのソースをつけることでより豊かな風味を感じる味わいです。

≪審査員コメント≫

「沖縄と千葉の名産をかけ合わせた新しい料理は、すべての食材が絶妙にマッチしていて本当においしかったです! 付け合わせのソースもオリジナリティが高く、審査員みんなで私たちも作ってみたいと盛り上がりました。また、車えびの殻や野菜の皮を無駄なく料理に生かしている点もすばらしく、食材に対する愛を感じました」(料理研究家 もあいかすみさん)

料理の第一歩は、小学生の頃に母親と一緒に作ったカレーライス。最近はお菓子作りにも挑戦。「難しいと思っていたけど、ノリで作ってみたら想像以上においしくできてうれしかったです!」

赤嶺さん「言葉に表すことができないくらいうれしいです。今、自分にできる全力の力で一つひとつの工程を丁寧に作ることができました。調理中に審査員の方々とおしゃべりを楽しめたことや、おじいちゃんが会場に来てくれて、作る様子を見てもらえたことも良い思い出になりました!

私はとにかく食べることが大好き。家ではいつも母がおいしい料理を作ってくれるので、正直なところ、これまでは作るより食べる専門でした……(笑)。でも、その食いしん坊の性格から、『この食材を組み合わせたらきっとおいしいはず』『あの調味料を入れたらこんな味になりそう』など、気がついたら自然と考える癖がついていて、それが今回のレシピ制作にも生かせたんじゃないかなと思います。

そして、私が料理をするときに心がけているのが、“食材を無駄なく使い切ること”。これは中学生の頃、家庭科の先生からSDGsの大切さを学んだことがきっかけです。野菜は皮ごと使ったり、葉やヘタは細かく刻んでふりかけにしたり、食材はできるだけ丸ごと使うように工夫しています。

将来は、航空会社の客室乗務員として世界中を飛び回りながら、まだ出会ったことのない料理をたくさん味わい、食の楽しさを伝えられる人になるのが夢です。これからも食べること、作ることを楽しんでいきたいと思います!」

参加者の皆さんが作る“応援ごはん”に共通していたのは、大切な人に「喜んでほしい」という純粋な想い。そして何よりも、枠にとらわれない自由な発想と感性で料理を心から楽しむ気持ちが溢れるほど伝わってきました。

「ジュニア料理選手権」は2026年度も続きます。次回も中高生の皆さんの挑戦にぜひご注目ください!

  • 執筆/木下美和
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