ブランドの立ち上げから25年。「とれて3日以内の国産新鮮卵のみを使用する」など、素材の鮮度にこだわり抜いて作られている「ピュアセレクト® マヨネーズ」。
新しく発売された「ピュアセレクト®」新鮮キープボトルでは、マヨネーズとしてはじめて、中身が空気に触れない2重構造ボトルの開発に成功。実用化までに10年もの月日がかかったといいます。
とどまることを知らない、鮮度とおいしさへの情熱。発売にいたるまでの「ピュア」な想いを、開発担当の船越さんに伺います。
インタビューした人
調味料事業部
船越 隼人さん
「ピュアセレクト®」のプロダクトマネージャー。素材の品質と鮮度にとことんこだわった、もっとも新鮮でおいしいマヨネーズをお届けするために奮闘中。
- 実用化までに10年!悲願の新鮮キープボトル
- シンプルだからこそ最高の材料を「ピュアセレクト®」のこだわり
- 3種の白ワインビネガーが織り成すプレミアムな香り
- 船越さんが実食!おすすめの使い方
- 四半世紀続く「ピュア」への情熱をこれからも
01実用化までに10年!悲願の新鮮キープボトル
――2重構造ボトル(新鮮キープボトル)は、よくしょうゆや油に使われているのを見かけます。なぜマヨネーズにも採用しようと思ったんですか?
実はこれ、僕の発想というわけではなく、味の素の長年の悲願なんです。
おっしゃる通り、2重構造ボトルはは10年ほど前にしょうゆからはじまりました。そのころから、「同じことを「ピュアセレクト®」でできないか」とずっと取り組んできたんです。
――10年も前から!?
話せば長くなるんです(笑)。もともと「ピュアセレクト®」は、素材の鮮度と品質に徹底的にこだわっているブランド。なので、開封後も酸化を防いでおいしさをキープできる2重構造ボトルとはとても相性がいいんですよ。
――なぜ、実現までに10年もかかったのでしょうか?
マヨネーズだからこその難しさがあったんです…!
二重構造ボトルは、空気を使ってうまく液体を押し出せるように、固くて厚みがあります。しょうゆや油はさらさらした液体なので、逆さにすれば簡単に流れ出てくれるんです。
ところが、粘度が高いマヨネーズだとそうはいかない。「絞り出す」という工程がどうしても必要で、その構造を実現できる容器が見つからなかったんです。
いろんなメーカーさんにお願いしてサンプルを取り寄せてきましたが、わたしたちが求めるものには出会えず…。正直、ほぼあきらめかけていました。
――開発にいたる糸口はどこにあったのでしょう?
2年前、特別な技術をもつパートナー企業さんに出会えたことがきっかけですね。「マヨネーズでもいけるかもしれない」とご提案をいただきました。
ボトルの底をV字に折れる構造にすることで、底に残ったマヨネーズを絞り出せるようになったんです。
02シンプルだからこそ最高の材料を「ピュアセレクト®」のこだわり
■すべては「おいしい」のため。新鮮な卵に賭けたピュアな情熱
――「ピュアセレクト®」シリーズのお話もお伺いできればと。そもそもどんな特徴があるのでしょうか?
「ピュアセレクト®」は1996年に生まれたブランドです。それまでのマヨネーズ市場にはなかった、「素材に徹底してこだわり、新鮮なおいしさをお届けする」というコンセプトを今も引き継いでいます。
一番のポイントは、「とれて3日以内の国産新鮮卵だけを使っていること」ですね。取り組みはじめた当時は、養鶏所さんや液卵メーカーさんから断られるくらい革新的なことでした。
鶏が産んだ卵をその日のうちに液卵メーカーさんに運んで、翌日には味の素社の工場でマヨネーズに加工して…。これらの工程を3日以内でというのは、物理的にかなりハードルが高いんです。
そこで、工場を近くに確保したり、専用の液卵加工機や、液卵を運ぶ専用のタンクローリーを作ったり…。「ピュアセレクト®」専用の製造ラインをいちから組み立て、ようやく実現にこぎつけました。
――なぜそこまで「3日以内」にこだわったのでしょうか?
マヨネーズは卵とお酢と油、この三つを混ぜ合わせただけの生のソースです。だったら、新鮮なほうがおいしいし、うれしいじゃないですか。みなさんの安心感にもつながると考えています。
そんな想いに端を発し、「なんとかやれる方法はないか」と当時の担当者が駆けずりまわって誕生したのが「ピュアセレクト®」です。素材を吟味し、「ピュアなものだけを使う」というこだわりがブランド名にあらわれています。
■ピュアなマヨネーズを作るのに欠かせない“きれいな”お酢
――「ピュアセレクト®」に使われているお酢もすごく特別なのだとか。
はい、「ピュアセレクト®」は発売当初から内堀醸造さんのお酢を使っています。“きれいな”お酢を作ることに徹底して取り組んでいて、世界で初めて、酸度20%*という純度の高い醸造酢の安定貯蔵に成功しているんです!
といっても、わかりづらいですよね(苦笑)。
お酢はお酒に酢酸菌を入れて作りますが、このとき原料に混じりけがあると酢酸菌のちからが十分に発揮されず、酸度が上がっていきません。純度の高いお酢は、酸味のなかにまろやかな風味が感じられるお酢なんですよ。
* JAS規格では、醸造酢の酸度が「4.0%以上」と定められています。
033種の白ワインビネガーが織り成すプレミアムな香り
――「ピュアセレクト®」のこだわりがわかったところで、新発売となった「ピュアセレクト® マヨネーズ」新鮮キープボトルの中身の特徴を教えてください。
使用するお酢の原料をかえているんです。同じ内堀醸造さんのお酢のなかでも、香り高い「シャルドネ」「マスカット」「ソーヴィニヨンブラン」の3種のぶどう酢だけを使っています。
2重構造ボトルが油の酸化を防いでくれるので、酸化臭を抑えられるようになったんですよ。だからこそ、マヨネーズの香りをより活かした商品を、ということで着想しました。
マヨネーズの香りの決め手はお酢。フルーティーで華やかな香りをぜひ楽しんでいただきたいです。
04船越さんが実食!おすすめの使い方
――「ピュアセレクト®」新鮮キープボトル、船越さんおすすめの使い方はありますか?
素材に直接かけてシンプルにいただきたいですね。ゆでたブロッコリーやアスパラガスにかけるのが好きです!
マヨネーズのなかには酸味が強くツーンとするものもありますが、「ピュアセレクト®」は酸味控えめのまろやかな味わい。そのぶん、卵のコクやお酢の香りがより楽しめ、素材のおいしさを引き立てるんです。
旬の素材を味わうのにもってこいですよ!コンパクトなサイズ感とテーブル映えするデザインにもこだわっているので、卓上で使うのにピッタリです。
「食卓をより鮮やかに、豊かにするためにマヨネーズができることがあるんじゃないか?」と考え抜いて開発した「ピュアセレクト®」新鮮キープボトル。みなさんの食卓を彩ることができればうれしいです!
05四半世紀続く「ピュア」への情熱をこれからも
初登場から25年。今回の取材では、素材にこだわり続けてきた「ピュアセレクト®」の歴史を振り返りながら、担当者の想いの結実として誕生した新しい商品の魅力について知ることができました。
シンプルな素材をごちそうにかえてくれる、シンプルなマヨネーズ。ぜひみなさんの食卓で、ピュアなおいしさを実感してみてください。
「ピュアセレクト® マヨネーズ」
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