おいしいものを食べるのはすごく幸せなことなのに、その支度となると話は別。献立にはじまり、食材の準備、調理から後片付けまで、「今夜は何を作ろうか…」と考えるだけで疲れてしまうことも。
楽しいはずの食事が、悩みの種になってしまうのは、ちょっともったいない気がしますよね。でも実際のところ、みなさんはどうやって日々の営みをこなしているのでしょうか?
そこで、「AJINOMOTO PARK」編集長が自ら、社員の食卓をのぞき見。食べることが大好きな味の素社員の食生活や、ごはんに関する工夫などをシリーズで取り上げます。
記念すべき2023年一発目として今回ご紹介するのは、味の素社代表執行役社長、藤江太郎さんのご飯ルールです。
インタビューした人
取締役 代表執行役社長 最高経営責任者
藤江 太郎さん
2022年4月に代表執行役社長に就任。人事、営業、労働組合、海外(中国、フィリピン、ブラジル)を経験後、「働き方改革」も担当しました。皆さまの「食と健康の課題解決」のため全力で取り組みます!
- 食堂のヘルシーメニューは忙しい社長の味方!
- 料理は、作る人も食べる人も幸せになれる
- 藤江家で大活躍の味の素社製品とは?
- 幸せの素を生み出すためにも、自分の健幸を大切に
01
食堂のヘルシーメニューは忙しい社長の味方!
「藤江社長ではなく、藤江さんと呼んでください!社内ではそう呼ぶ人が多いんですよ」とほほえむ藤江さん。まず、プライベートでの“マイルール”を聞いたところ、「毎朝鏡に向かって、笑顔をチェックしてから出社しています」と教えてくれました。
「もう20年ほど前になるのですが、労働組合での活動を通してディズニーランドで働いている方と交流する機会があって、特別にバックヤードを見学させてもらったんです。そのとき、バックヤードから園に入る場所には必ず鏡があるのに気がついて。聞いてみたところ、お客様の前に出る前には、身だしなみと“笑顔のチェック”をしていると教えてくれました。また、バックヤードにはアルバイトも含め、全社員の笑顔の写真が飾られていたんです。
それを見てから、私も笑顔を大事にするようになりました。落ち込むことや辛いことがあっても、鏡の中の笑顔の自分を見ると自然と『今日も頑張ろう』と思えるんですよ」
そんなエピソードを体現するように、取材中もずっと笑顔で対応してくださった藤江さん。ここからは、食事に関するマイルールも伺っていきます。
「炭水化物はとりすぎないようにしています。でも、以前は飲み会のあとはフィニッシュラーメンが欠かせないくらい炭水化物が大好きだったんですよ(笑)。そんなとき、年に一度の産業医との面談で『あなたの血液ドロッドロですよ』と舌を巻かれて注意されてしまって。腹回りも90cmを超えていたし、さすがにまずいなと自覚しまして……。それから食事の量とバランスを気にするようになりました。
とはいえ、夜は会食が入ることが多いので、朝ごはんと昼ごはんはできるだけバランスのいい食事をとるように心がけています」
藤江さんの朝ごはんは、サラダ、果物、そしてヤクルトが定番メニューなのだそう。そして、昼ごはんは社員食堂のランチが大のお気に入りなんだとか!
「会議が入っていなければ、だいたい食堂でランチしています。毎日メニューが変わるし、栄養バランスがいいし、なによりおいしい!500キロカロリーに抑えたヘルシーメニューがあるので、それを選んで食べています」
最近食堂で食べたお気に入りメニューは、ガパオライスと大豆ハンバーグだと教えてくれました。
そんな藤江さんもよく利用される食堂は多くの社員もお気に入り。おいしく健康的な食事が低価格で食べられるので、編集部メンバーもヘビーユースしています☆
02
料理は、作る人も食べる人も幸せになれる
小さいころから、料理を食べることも作ることも好きだったという藤江さん。「食」に興味が湧いたきっかけはなんだったのでしょうか。
「小学生のころ、NHKの料理番組『きょうの料理』にハマっていまして。気に入った料理はノートにメモをして、近所のスーパーで材料を買って家で作っていました。お年玉で貯めたお金で、友達はミニカーやプラモデルを買っているなか、私は自分専用の包丁とお鍋、まな板を買って喜んでいましたね。少し変わった小学生だったんです(笑)」
料理を振る舞うと、喜んでくれる人がいる。そして、喜んでいる人を見ると、自分も幸せになる。幼いながら、料理にはそんな「幸せの素」があると感じた藤江さんは、今でも大の料理好き。最近は料理教室にも通っているそうです。
「料理教室に通い始めてから、魚の三枚おろしができるようになりました!ただ、平日の夜はなかなか家族に料理が振る舞えないので、週末の夜にはりきって作っています。家族にも結構好評なんですよ。お酒が好きなので、酒のあてになるものばかり作っちゃうんですけどね(笑)」
自分で捌いた揚げたてのアジフライ、イカの塩辛、いくらの醤油漬けが藤江さん定番の“あて”なのだそう。今回は、「意外と簡単に作れるんです!」と教えてくれた、いくらの醤油漬けのレシピをご紹介します。
材料&調理手順
材料
- すじこ
- 2腹
- 「瀬戸のほんじお®」
- 適量
- <漬け汁>
- しょうゆ
- 大さじ2
- 料理酒
- 大さじ2
- みりん
- 大さじ2
- 水
- 大さじ2
-
ボウルに入れたすじこに40℃くらいのお湯をかける
-
手でほぐしながらすじこの皮を剥がし、ボウルのお湯を入れ替えて同じ作業を7〜8回行って皮を取り去る
-
ざるにあげて水気を切り、「瀬戸のほんじお®」を振りかける、白っぽかったいくらがオレンジ色に大変身
-
鍋に漬け汁の材料を入れてひと煮立ちしたら、粗熱を取り(3)を加えたら完成
03
藤江家で大活躍の味の素社製品とは?
藤江家の食卓では味の素社製品が大活躍中!
「味の素グループから出た製品は、購入して自宅でも試しているんですよ。味はもちろん、使いやすさとか、説明書きのわかりやすさとか、そういったところもチェックしています」
そんな藤江さんがよく使うお気に入りの味の素社製品は、「味の素KKコンソメ」「鍋キューブ®」「クノール®贅沢野菜®」の3つ。在宅勤務時のランチタイムに必須のアイテムなのだそうです。
「在宅勤務時には、野菜をたっぷり入れたお手軽スープを作っています。手軽だけど、栄養がしっかりとれるんですよ。
作り方は、週末に切って冷凍しておいたいろんな種類の野菜と水、そして『味の素KKコンソメ』もしくは『鍋キューブ®』を鍋に入れて煮込むだけ。5分くらいで具だくさんの簡単スープの完成です!
ちょっと贅沢をしたいときは、お湯を注いだ『クノール®贅沢野菜®』に茹でたパスタを入れて、簡単スープパスタにしています」
時間のある週末は凝った料理を、時間のない平日はお手軽料理を。そして、食堂も活用しながら、栄養も手間のかけ方もバランスのいい食事を楽しんでいる姿が垣間見れました。
04
幸せの素を生み出すためにも、自分の健幸を大切に
料理には、「幸せの素」があると語った藤江さん。この幸せの素、料理においてだけではなく、藤江さんの大事にしていることそのものなのだと言います。
「社長に推薦されたとき、これまでの人生で私は何を大事にしてきたのかを振り返ってみたんです。そのときに思い浮かんだのが、幸せの素だった。社会のために何かをしたい、生活者のために何かをしたい、そして従業員のために何かをしたい。それが、巡り巡って私自身の幸せにもなる。これも幸せの素ですよね。
“幸せの素に満ちた会社”にするために、私と各部門との対話の時間を多く設けるようにしています。その中で、よく“健幸”というテーマで議論しているんです」
健康ではなく、健幸。見慣れないその言葉の意味を伺いました。
「幸せでいるためには、カラダだけじゃなく、心も健康でいることが大事だと思うんです。そして、幸せの素を振りまいていくには、まずは自分が健幸でなくちゃいけない。だから、味の素社では食堂に力を入れたり、年に一回全社員向けの産業医面談を実施したりしています。私が『血液ドロッドロですよ』と指摘を受けたものですね(笑)。
今度は社内でどんな幸せの素を見つけようか。そして、社内で生まれた幸せの素を、どんな手段で、どんな形で生活者に提供していこうか。そういう対話をするのが、とにかく楽しいんです」
食べている人の笑顔が、自分の幸せになる。自分が幸せだと、周りの人にも幸せの素をおすそ分けできる。藤江さんのお話を伺って、「純粋に食を楽しむ気持ち」を思い出しました。
普段から料理をする人もしない人も、今週末は「食べてくれる人の笑顔」を想像しながら、何か一品作ってみませんか?