ちらし寿司と言えば、どんなものを思い浮かべますか?
えびやいくら、錦糸卵やしいたけ、絹さやなどが酢飯の上に並んだものを想像する方が多いのではないでしょうか。
ハレの日には、特別感のある豪華なちらし寿司も嬉しいけれど、日常的に作るには時間がかかる……。そう感じていたAJINOMOTO PARK編集部・仁科が、新しいちらし寿司を求めて、料理人の稲田俊輔さんの元を訪れました。

AJINOMOTO PARK編集部
仁科 遥
AJINOMOTO PARKで読み物コンテンツ「PARK MAGAZINE」などを担当。夫と猫1匹と暮らす。作るのも食べるのも好きだが、共働きのため、平日の夜は「さっと作れてお酒に合うもの」を作ることが多い。理想の休日は、銭湯&サウナ後に飲みながら食べること。
- ちらし寿司の具材は3品でいい!
- たこ×三つ葉×ちくわで和風ちらし
- 組み合わせは無限大!「三品ちらし」を試してもらったら?
01
ちらし寿司の具材は3品でいい!
今回稲田さんが教えて下さったのが、具材3品と酢飯だけで作る「三品ちらし」。 稲田さんのお話を聞いてまず感じたのは、いかに私自身が「ちらし寿司は〇〇でなければならない」に捉われていたかということ。
たくさんの具材を用意したり、具材を細かく切ったり、しいたけに下味をつけたり、見映えがよくなるように盛り付けたり……というように、ちらし寿司と思うと気合いが入ってしまいますが、ライスサラダや混ぜご飯感覚でいいんだ!と目からウロコが落ちた瞬間でした。
詳しくは本編の記事で紹介していますが、「三品ちらし」にきまりはありません。 好みの具材3品を一度に酢飯と混ぜ合わせれば、あっという間にでき上がり!
あえて言うならば、以下の3つがポイントになるそうです。
・主役となる味わいのものを1品入れる(まぐろ、えびなど)
・食感のアクセントになるものを1品入れる(きゅうり、ブロッコリーなど)
・脂っけがあるものを1品入れる(アボカド、炒り卵など)
取材後、編集部一同、「これとこれを組み合わせたら美味しそう!」「この3品の組み合わせいいね!」と大盛り上がり。その気持ちを持ち帰ったまま、私も実際に自宅で「三品ちらし」を試してみました!
02
たこ×三つ葉×ちくわで和風ちらし
ハムを入れてみようかな?チーズもおいしそう……。なんてことを考えながら自転車でスーパーへ。なぜだか急に三つ葉が食べたくなり、三つ葉を軸にスーパーを回ってみます。
やっぱり和風がいいかな、ということで魚介コーナーにいったところ、値引きシールが貼られたボイルたこが目にとまり、2品目が決定!もう1品は、味が淡白でほかと食感が違うものが楽しそう!!ということで、ちくわを選びました。

稲田さん曰く、具材は「大きめの方が食べ応えがあってよい」とのことだったので、大きめにカット。たこだけわさび醤油でさっと和えてみました。
酢飯(この日はすし酢を使用)を作ったら、あとは混ぜるだけ。

火を使うものがないので、ものの10分で完成しました! この日は在宅ワークだったのですが、お昼休みに調理から始めても、まだ時間に余裕が。これなら、ハレの日ならぬ「ケの日のごはん」として、定番化できそうです!

三つ葉のさっぱりとした風味とシャキシャキ感、たこの歯ごたえ、ちくわのうま味と食感がマッチして、新しいのに安心感のあるおいしさです。 酢飯だからなのか、まさにサラダ感覚でどんどん食べられてしまいます……!
残ったごはんはおにぎりに。小腹がすいたときのおやつにぴったりで、これもまた一瞬で消えてしまいました。

03
組み合わせは無限大!「三品ちらし」を試してもらったら?
3品しか選べないからこそ、なにを入れようか、想像する時間も楽しめるのが「三品ちらし」。ほかの人が作ったら、どんな組み合わせが生まれるのか? 「AJINOMOTO PARK」のコミュニティ「味のもト~ク」メンバー数名にも、「三品ちらし」を試していただきました。その一部をご紹介します!
●イタリアンパセリ×ポンカン×かに風味かまぼこ

「キッチン菜園のイタリアンパセリが伸び過ぎていたので使いましたが、セリ、パセリ、レタス、水菜などでもおいしいと思います。ポンカンとカニカマは家にあったので、具材にしました」(あじのもとさん)
酢飯に柑橘を組み合わせるワザは真似したいです!ポンカンを器にするのも、華やかさが増していいですね。
●「エビふんわりフライ」×ブロッコリー×炒り卵

「家族みんなから作って!おいしそう!と、盛り上がった『エビふんわりフライ』を使った三品ちらしを作ってみました。お弁当に入れている『エビふんわりフライ』が、いつもと違う豪華な雰囲気に。酢飯との相性も良く、ぷりぷりのエビの食感がおいしかったです」(ribraさん)
冷凍食品を使うアイデアが新鮮です!「エビふんわりフライ」は自然解凍して加えたそう。色味も華やかで、食べてみたくなります。
●かに風味かまぼこ×きゅうり×錦糸卵

「子どもがカニカマが大好きなので、それを使った節約簡単ちらし寿司作ってみました。薄焼き卵を焼いて、きゅうりを細切りにして、カニカマをのせるだけなので忙しい朝にも作れます」(ゴリラの飼育員さん)
彩りがよくておいしいそうです!大き目の具材は食べ応えがあっていいですね。お子さんは喜んでくれたでしょうか?3品だけなので、お財布にやさしいのも嬉しいですよね。
●いくらの醤油漬け×じゃこの山椒煮×白菜の浅漬

「ごはんの友が大好きなわが家。三品ともに塩味が強いので酢飯は甘めに作りました!ごはんに一品をのせて食べるのと違い、酢飯の甘さと三つの食感がとてもおいしく感じました。新たな発見でした!」(Tethuさん)
さけ、明太子、子持ち昆布の醤油漬け、なめたけ、サバほぐしなど、ほかにはどんな組み合わせがいいか、ご家族と盛り上がったそうです。「これって三品ちらしになりますか?」とのことでしたが、三品ちらしにルールなし!自由に楽しんでいただけたらと思います。
みなさんの「三品ちらし」を見ていると、「次はなにを作ろうか?」と私までワクワクしてきました。年に1回、ひなまつりの時期に作るかどうかだった「ちらし寿司」ですが、今年はもっと日常的に作ってみたいと思います。 こんな組み合わせを思いついた!実際に作ってみた!という方は、ぜひコメント欄やコミュニティ「味のもト~ク」から教えていただけたら嬉しいです。