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非日常を感じに行こう!アウトドアの世界に飛び込んだ元・味の素社員のキャンプのススメ

非日常を感じに行こう!アウトドアの世界に飛び込んだ元・味の素社員のキャンプのススメ

2025/06/26

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「日常からちょっと離れて非日常を味わいたい。そんなときにぴったりなのがキャンプです」

そう語るのは、元味の素社員の吉川隼大さん。会社員時代は「週5日は会社、週末はキャンプ場」という生活を送り、これまで50か所以上のキャンプ場を訪れたことがあるほどのキャンプ通です。好きが高じて、ついにはキャンプ場のオーナーに転身しました!

そんな吉川さんに、人生を変えるほど魅了されたキャンプの魅力と、家でもできる「手間なし、ゴミなし」の簡単ごはんについて伺いました。

インタビューした人

吉川隼大さん

味の素社で営業、新規事業開発を担当。会社員の傍ら、常連だったキャンプ場での手伝いを開始。そこで「人が幸せになる場づくり」の魅力に気づく。2021年に、友人と千葉県君津市に会員制キャンプ場「THIRD BASE」を設立。2024年に味の素社を退職し、新たにキャンプ場「フォレストパーティー峰山」をオープン。2025年、地元の方々からの要望で、空き家・空き地などの遊休地の利活用を推進する会社を立ち上げる。

  1. 現キャンプオーナー、元味の素社員の「キャンプ道」
  2. 家でもできる、手間なし、ゴミなしの簡単ごはん
  3. キャンプで育む「生きる力」

01
現キャンプオーナー、元味の素社員の「キャンプ道」

吉川さんは、新卒で入社した味の素社で家庭用製品の営業部に配属。東京・神奈川エリアの量販店を担当し、商品の販路拡大や店舗での売り場提案など、忙しく日々を過ごしていました。

そんな中で息抜きになっていたのが、週末のキャンプです。

吉川さん「季節を問わず、週末になるとよくキャンプに出かけていました。一人だったり、友達を誘ったりして、多いときは年に60回は行ってましたね。生まれも育ちも東京なんですが、祖父母の家が田舎にあって。遊びに行くのが夏休みの楽しみだったんです。豊かな自然の中で過ごす時間は、小さい頃からの特別なものでした」

通い詰めた千葉県のキャンプ場でご友人と過ごしたときの様子

様々なキャンプ場を訪れていた吉川さん。中でも毎週のように通っていた千葉県のキャンプ場では、行くたびにオーナーご夫婦と夜ご飯をともにするほど仲良くなったそう。

そのうち「手伝ってみない?」と声をかけられ、平日は会社員、週末はキャンプ場スタッフという生活をスタート。2年ほどそんな日々を送るうちに、キャンプ場を運営したい思いが芽生えます。そして2021年、そのキャンプ場のそばに友人たちとひとつめのキャンプ場をオープン。人気とともに手狭になったのをきっかけに、廃業していた1万平米のキャンプ場を一念発起して追加で購入し、オーナーとなります。ただ、購入した土地は整備されていたわけではなく、手を入れる必要があったのだそう。

吉川さん「週末に通いながら、友人たちとDIYで少しずつ修復してオープンを目指していたのですが、それだけでは限界がありました。千葉に通い続けるうちに、地元の方々との絆がだんだんと深まり、頼られるようにもなって。コミュニティの中で自分の役割を感じ、キャンプ場運営や地域のためになることに力をそそぎたいと考え、2024年に味の素社を思い切って退職しました」

吉川さんがオーナーを務める「フォレストパーティー峯山」から見える雲海

2つのキャンプ場のオーナーとなった吉川さんは、キャンプをする際、どのような過ごし方をしているのでしょうか。“吉川さん流”キャンプスタイルを教えていだきました。

吉川さん「キャンプ場にはだいたい昼頃から入り、友人とごはんを食べたり、お酒を飲んだりするのが好きですね。

キャンプ場に行く前に、周辺にある道の駅や地元の販売所に立ち寄ることもあります。『今日はなにを作る?』と友人たちと相談しながら、地元の珍しい山菜やキノコなどを選ぶのが楽しいんです。

夜はやっぱりBBQですね!ステーキの他に、変わり種としてスペアリブや牛タンなどを焼いたりします。翌朝は具沢山のお味噌汁を作ります。これが二日酔いの身体に染みるおいしさなんです(笑)」

02
家でもできる、手間なし、ゴミなしの簡単ごはん

キャンプでは食べることはもちろん、料理をするのも好きだという吉川さん。モットーは「工程が少ないこと」「ゴミがでないこと」「洗い物が少ないこと」。では、この3つを叶える理想の料理とは……?

吉川さん「焼き鳥は簡単にできるのでオススメです。竹串に肉を刺して焼くだけですし、食べ終わった後の串は焚き火で燃やせるのでゴミも出ません。家で事前に串打ちして、味付けと冷凍をして持っていけば、さらに簡単です。キャンプ場についた頃には解凍されているので、すぐに焼いて食べられますよ」

他にも、ホットサンドとアヒージョは定番メニューなんだとか。

吉川さん「ホットサンドを作る際はホットサンドメーカーを、アヒージョはスキレットというフライパンのような調理器具を使っています。この2つがあるととても便利なんです。

直火で使えて、上下のプレートが分かれるタイプのホットサンドメーカーなら、取り外すと2つの小さなフライパンとしても使えます。なので、ホットサンド以外にもベーコンやウインナーも焼けちゃうんです。スキレットは、焼いたり煮たりなんでもできて、そのまま食卓に出せます。どちらも家でも使える優秀なアイテムです」

たくさんの調理器具を持っていく必要がなく、洗い物も少なくなり重宝しそうです!「買ったけど出番が少ない」とならず、日常でも活躍してくれるのは嬉しいポイントですね。

荷物は極力減らしたいという吉川さんが、長年の経験の末にたどり着いた、持参必須の調味料も紹介いただきました。

数年前に自作したという調味料BOX。『ほんだし®』『味の素KKコンソメ』『丸鶏がらスープ™』は必ず持っていく。辛いものが好きなので、七味やラー油、チリペッパーも持参し、料理に合わせて使うんだとか!

吉川さん「元味の素社員なので、宣伝になってしまうかもしれませんが.(笑)、うま味調味料の『味の素®』はやっぱり便利です。和洋中どんな料理でも、味をパシっと決めてくれるんです。なんにでも使える調味料がひとつあると心強いですね」

03
キャンプで育む「生きる力」

キャンプの魅力は「非日常が味わえること」だけではありません。

吉川さん「スマホなどのデジタルデバイスから離れて、自然の中に身を置いてゆっくり過ごす。そういう時間を持てると、心も体もリフレッシュできます」

そして、その癒しをさらに深めるのが食を通した体験だといいます。

吉川さん「家族や友人と、限られた設備や食材の中で工夫して作る料理には格別なおいしさがあります。それに食卓を囲むことで生まれるコミュニケーションが、心を穏やかにしてくれるんです。そよぐ風、木の香り、うつくしい景色などの環境も、味わいをいっそう豊かにしてくれるように感じます」

こうした醍醐味に加えて、キャンプでは「生きる力も養われる」と吉川さんは言います。

吉川さん「キャンプ場のオーナーから山菜の知識や食べ方について学んだり、火おこしや最低限の調理器具での料理経験をしたり。そういった経験は、有事に役立つスキルを培うことにもつながると思っています」

訪れるキャンプ場や季節、一緒に過ごす人によっても、新しい発見や楽しみ方がそれぞれにありそう!これからのレジャーシーズンに、吉川さんオススメの「ちょっとした非日常」を味わいに、キャンプ場へ出かけてみませんか?

  • 執筆/佐々木まゆ 編集/長谷川 賢人
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