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面倒な日こそ、せいろ。 意外と手軽で楽しい、 編集部の「蒸しごはん」レポ

面倒な日こそ、せいろ。意外と手軽で楽しい、編集部の「蒸しごはん」レポ

2025/03/20

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最近、せいろを買う人が増えているのをご存じですか?
料理好きの一部の人が使うイメージがありましたが、SNSを中心にじわじわと注目を集め、徐々に裾野が広がっているそうです。
「AJINOMOTO PARK」で取材した、食トレンド研究家の渥美まいこさんも、2025年のトレンドとして、「せいろを使った蒸し料理」を予想。「一家に一台、せいろがある時代が来るかもしれません」とお話ししていました。

そんなせいろですが、「AJINOMOTO PARK」編集部・仁科も、せいろ歴7年目。
かつては「なんだか難しそう。本当に必要なの?」「そこまで丁寧に暮らせない…」と内心思っていたのですが、知人が使っているのを見て、「普通に料理をする以上に簡単なのかもしれない」と思ったのが、せいろを買うきっかけでした。

AJINOMOTO PARK編集部

仁科 遥

コミュニケーションデザイン部で「AJINOMOTO PARK」の読み物コンテンツ「PARK MAGAZINE」などを担当。夫と猫1匹と暮らす。作るのも食べるのも好きだが、平日の夜は「さっと作れてお酒に合うもの」を作ることが多い。理想の休日は、銭湯&サウナ後に飲みながら食べること。

  1. 忙しいときほど頼りに!面倒くさがりな私にぴったりだった
  2. 見栄えも後片付けも◎せいろの推しポイント
  3. 簡単、ヘルシー、おいしい!リアルなせいろごはん

01
忙しいときほど頼りに!面倒くさがりな私にぴったりだった

2019年の春、どうせ買うならと、横浜・中華街にある中華調理器具のお店「照宝」(多くの料理家さんが使っていて憧れていました)まで行き、杉製の21㎝のせいろを2段購入! 当時一人暮らしをしていて、置き場所に不安があったのですが、「しまったら一生出てこない」という知人のアドバイスを受け、なんとか収納場所を確保し、せいろ生活がスタートしました。

当時の台所(左)。見切れているがレンジフードの下にフック付きのマグネットを貼りつけ吊るしている。現在の家でも同じ収納方法を踏襲。壁のせいろは、ピンタイプの画鋲に引っ掛けているだけ。
はじめて買った21㎝のせいろは、焦がしてしまったのもあり、かなり年季が入っている。今年に入り、ひとまわり大きい24cmのせいろを追加。24㎝は器ごと蒸せるのが◎。

いざ、せいろを使い始めた感想は…もっと早く買えばよかった!! 料理は嫌いではないものの、面倒くさがりな私に、せいろはぴったりでした。手間をかけずに「料理してる感」が味わえるので、忙しいときほど頼りになるんですよね。実際に使って感じた、せいろのよいところをお伝えできればと思います!

02
見栄えも後片付けも◎せいろの推しポイント

POINT1:せいろごと出すだけで特別感が出る

私は友人が家に来た時に、せいろをよく使います。 野菜を蒸しただけでもそれなりに見栄えがするので、心強いんです!食卓で蒸気が上がっているだけで、数割増しでおいしそうに見えるから不思議。買ってきた肉まんやシューマイも、せいろで蒸すだけで特別感が出ますし、よりおいしく感じます。

新しいせいろを買ったついでに、中華街で肉まんと小籠包を購入。野菜が足りなかったので、すき間に菜の花を追加。
野菜と一緒ににんにくを蒸すのがお気に入り。白っぽいのは厚揚げ。蒸しあがったら、にんにくをフォークなどで潰し、みそとマヨネーズを投入。混ぜるだけで簡単ディップに。蒸し時間は野菜によって5~15分程度。

POINT2:2段で同時調理ができて時短

1段目にお肉、2段目に野菜など、同時調理が簡単にできます! 少し慣れてくると、火の通りに合わせて時間差で2段目を重ねられるように。段取りを考えなくても、同じタイミングで2品完成するのが魅力です。

深めのフライパンで蒸すことも。蒸し板というドーナツ型の板が1枚あると、手持ちの調理道具で蒸せるので便利。

POINT3:火加減なし。蒸し過ぎても大丈夫

蒸している間は、常に鍋から蒸気が出ている状態にします。 焼くのと違って火加減がいらないので、蒸している間にちょっとした作業ができるのがいいですね。焼きすぎるとリカバリーが難しいですが、蒸しすぎはそこまで深刻な失敗になりません。やわらかくなりすぎたなぁ…となることもしばしばですが、それはそれ!と思えるぐらいに収まっています。

ある日のおやつに食べた、ふかし芋。細めだと15分以内に蒸し上がります。アツアツにバターをのっけて食べるのがたまりません。

POINT4:調理道具が少なく済み、お手入れもラク

せいろは、器ごと蒸すこともできます。器に直接、食材や調味料を入れていけば、バットなども使わないので、洗い物が最少限! せいろのお手入れですが、基本的に洗剤の使用はオススメされていません。 私の場合は、水拭きで落ちる場合は水拭きし、汚れが気になる場合は、軽く水で洗ってから乾いたふきんで拭き、吊るして乾かしています。お肉を蒸したりしたあとは、「から蒸し」といって、せいろの中身を入れない状態で蒸すことも。後片付けの気楽さも、せいろ生活を続けられている理由です。

器にタラと春菊、長ねぎを盛り、タラにだけ塩とお酒をかるく振って蒸したもの。左が蒸す前、右が蒸した後。好みでポン酢やゆずこしょうをつけます。

03
簡単、ヘルシー、おいしい!リアルなせいろごはん

ここで、最近試したリアルな夕飯を紹介させてください。 1つ目は、「ほんだし®」を使った「キャベツと豚バラの重ね蒸し」です。目分量でもおいしく仕上がるのがせいろの魅力。残っている食材や気分によって、入れる具材は決めています。

せいろ(24㎝)にキャベツ1/3個分ぐらい(ザク切り)、しいたけ1個(薄切り)を入れて豚バラ肉約150gをのせ、「ほんだし®」を大さじ1ほどふりかけるだけ。20分以内で完成します! この日は豆腐があったので、豆腐もざっくりすくって加えました。蒸した豆腐はほどよく水分が抜けてプルプル!蒸しあがったら全体を軽く混ぜ、味が足りなければ、ポン酢などで調整します。ヘルシーですが、食べ応えはしっかりありますよ。

2つ目は、前から作ってみたいと思っていた「チーズフォンデュ風」。 カマンベールチーズの中央に十字に切り込みを入れて、好みの具材の上にのせて蒸しました。蒸したソーセージは、ハリが出てパリッとしておいしいんです。ただ、チーズは時間が経つと固まってしまうので、スピード勝負です(笑)。

料理で使うことがほとんどですが、蒸しパンだけはたまに作ります。写真はバナナ入りの米粉蒸しパン。蒸したては、生地がほわほわでしっとり。至福のひとときです。

今では、「オススメの調理器具は?」と聞かれたら、「せいろ」と即答してしまうぐらい、暮らしになくてはならない存在です。杉・竹・ヒノキと、材質によってお値段が変わりますが、いちばん手頃な杉製でも十分使えています。

今はまだシンプルな蒸し野菜などを作ることが多いのですが、切り干し大根の煮物といったおかずも作れるのだそう。すでにせいろを取り入れている方も、そうでない方も、オススメの蒸し料理や気になっていることがあれば、記事下のコメント欄からぜひ教えてください!

調理道具として思っているよりも気軽に取り入れやすいせいろ。 肌寒い日にせいろを使うと、蒸気で部屋が温まり、心の温度も少し上がる気がします。これからも料理の相棒として、助けてもらおうと思っています。

  • 文/AJINOMOTO PARK編集部
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