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スープがあるから自由になれる。 有賀薫さんがすすめる、スープのある日の献立のヒント

スープがあるから自由になれる。 有賀薫さんがすすめる、スープのある日の献立のヒント

2025/12/23

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あたたかいスープがおいしい季節になりました。だけど、普段の献立にスープを取り入れようとすると、意外と難しいものです。「主菜は必要? 副菜はどう考えたらいい?」「スープに白いご飯って何だか合わない気が……」など、献立の立て方に悩む人も多いのではないでしょうか。

365日スープを作り、気取らない日常のスープを発信しているスープ作家・有賀薫さんに、その悩みをぶつけてみました。すると、「スープはもっと自由に考えていいんですよ」という心強い答えが!
有賀さんが普段から実践するスープのある日の献立の考え方をたっぷりお聞きしました。

インタビューした人

スープ作家

有賀 薫さん

2011年から10年間にわたりスープを作り続け、SNSで発信。現在はスープ作家として素材を生かしたシンプルなスープレシピや、暮らしに添った家庭料理の考え方を各種メディアで発信中。近著に『有賀薫のだしらぼ~すべてのものにだしはある』(誠文堂新光社)『スープが作れたら、自炊は半分できたようなもの』(オレンジページ)がある。

Instagram @arigakaoru

  1. スープは主役にも脇役にもなれる優秀メニュー
  2. ポタージュをもっと楽しむ!「食感」と「香り」のひと工夫
  3. 「クノール® 贅沢野菜®」でスープフォンデュ
  4. 「クノール® ブランパンポタージュ」と混ぜご飯のスープディッシュ
  5. どんな食事シーンにも、自由な発想でスープを楽しもう!

01
スープは主役にも脇役にもなれる優秀メニュー

専門店ができるほど、料理の一ジャンルとして確立されたスープですが、家庭料理の中では、どうしてもまだ“脇役”のイメージが強くあります。
日々、スープのある食卓の楽しさを発信する有賀さんは、普段どのように献立を考えているのでしょうか。

有賀さん「どうしても私たち日本人の食事って、ご飯・汁物・メインのおかずという定食スタイルや一汁三菜の“型”で考える癖がついていますよね。そうなると、いくら時間をかけて丁寧に作った栄養たっぷりのスープでも、汁物=脇役という見え方になってしまいます」

有賀さん「私は、スープは3食のうちいつでも、どんな食べ方をしてもいいし、主役にも脇役にもなれる料理であると思っています。たとえば、昼は具材をたっぷり入れてスープのワンプレートで済ませることもあるし、撮影や試作で日中食べ過ぎた日の夜は、おすましのようなスープに野菜のおかずを少量足して軽く済ませるということも少なくありません。

スープは具材の量を調整することで献立全体のバランスも整えやすく、“調整弁”としてとても優秀なメニューです。“献立とはこうあるべき”“スープ=汁物”といった固定概念で考えるのをやめてみると、献立づくりがもっとラクになるはずです」

02
ポタージュをもっと楽しむ!
「食感」と「香り」のひと工夫

贅沢野菜 スープに最適な野菜を贅沢に使用した「クノール® 贅沢野菜®」とサクサクの小麦ブラン入りクルトンを絡めて食べる「クノール® ブランパンポタージュ」は通販限定商品です。

有賀さん流の食卓でのスープの取り入れ方を教えてもらったところで、スープを起点にした献立を考えてもらいました。今回、使っていただくのは、お湯を注ぐだけの粉末スープ。
「ポタージュを献立に取り入れるときはどうしたらいい?」という相談はよくいただきます、という有賀さんのお話もあり、味の素社の濃厚ポタージュ「クノール® 贅沢野菜®」と「クノール® ブランパンポタージュ」を例に、これらに合う献立作りを教えていただきます。

有賀さん「具のないポタージュに足りないのは“食感”です。最初から最後まで同じ味・同じ見た目が続く点も難しさだと思います。そこで、足りない要素を補いながら、食べる時間がより楽しくなるような2つのレシピを考えてみました。インスタントスープで手間をかけない分、ほかでちょっとした工夫をすると、忙しい日でも自分をいたわりながら満足度の高い献立にできます」

03
「クノール® 贅沢野菜®」でスープフォンデュ

1品目は、スープをディップとしても楽しむアイデア。

有賀さん「『贅沢野菜®』の濃厚な味わいを生かして、スープを食べる途中で蒸した野菜をディップして食感や食べ方の変化が楽しめるようにしてみました。野菜は冷蔵庫にあるもので試してみてください。せいろを使うと食卓がにぎやかになり、見た目の満足感も出るので、便利です。もちろん、電子レンジで加熱したものやフライパンでさっとグリルした野菜を合わせてもいいですよ」

作り方はシンプル。好きな材料をひと口大に切って、せいろで蒸していきます。にんじんなどの火が通りにくい野菜を最初にせいろに入れて約7~8分蒸し、ある程度火が通っているのを確認してから、残りの具材を加えてさらに4〜5分蒸します。

有賀さん「パンやウインナーを一緒に蒸すと、献立としての満足感が上がります。パンはもっちりふわふわ、ウインナーはパリッとジューシーに仕上がるんです。焼くのとは違うおいしさを楽しめるので、ぜひ試してみてください」

野菜が蒸しあがったら、お湯で溶いた「贅沢野菜® 」〈北海道スイートコーン〉を添えて完成です。

今回は〈北海道スイートコーン〉を使って作ってもらいましたが、〈完熟トマト〉や〈栗かぼちゃ〉でもOKなんだとか。ちょっと意外な組み合わせでは、〈完熟トマト〉に加熱したプチトマトをあわせるなど、同じ素材同士を組み合わせるのもおいしいそうです。家族で囲む食卓ならそれぞれ自由に好きなポタージュを選ぶのも楽しいですね。

04
「クノール® ブランパンポタージュ」と
混ぜご飯のスープディッシュ

2品目は、スープ、ごはん、副菜をワンプレートで楽しむ献立。

有賀さん「『ブランパンポタージュ』は、ザクザクのクルトンがたっぷり入っていて食感は十分に足りているので、フレッシュな“香り”を足すイメージで組み立てました。チーズのポタージュがどっしりとした濃厚でクリーミーな味わいなので、少し甘めに味付けしたマリネと、ライスサラダのような感覚でレモンの酸味をしっかりアクセントに効かせた、鶏レモンご飯を合わせました」

※詳しいレシピは記事の最後で紹介しています

有賀さん「こういうクリーミーなスープのときは、白ご飯を合わせるのが難しいんですよね(笑)。今回のようにご飯にほんの少し味を付けるとスープとマッチします。たとえば、バターを混ぜるだけでもスープとの相性がぐっとよくなりますし、そこにパセリや刻んだハムなどを入れるのもいいですね」

05
どんな食事シーンにも、自由な発想でスープを楽しもう!

有賀さんの柔軟な発想と、見ても食べてもワクワクするスープメニューに触れ、“脇役”というイメージが払拭されました。

有賀さん「スープは朝や昼に食べるイメージがあるかもしれませんが、在宅ワークで運動量が少ない日や、エネルギー消費が少ないシニア世代の方は、スープで軽い夕食にしてもいいと思うんです。そんなふうに“調整したいとき”にも、スープはちょうどよく寄り添ってくれます。
献立に取り入れにくいと思われがちなスープですが、脇役にも主役にもなれる自由なもの。スープがあることで献立の幅も広がるので、ぜひ自由に試してみてください」

さりげないけれど、食卓にあるとほっとするスープ。既存のイメージにとらわれず、自由に楽しみながら献立に取り入れてみると、気分が変わり、そのときどきに“ちょうどいい食事”を楽しむことができそうです。

今回紹介した献立の詳しいレシピはこちら!

「クノール® 贅沢野菜®」ポタージュでスープフォンデュ

材料&調理手順

材料(18cmのせいろ1台分)
にんじん
1本
ブロッコリー
1/2個
ソーセージ
4〜5本
ベビーコーン
5~6本
バゲット
6~7cm
※野菜はかぶ、アスパラ、じゃがいも、れんこんなどお好みで。
 
  1. にんじんは1口サイズの乱切り、ブロッコリーは小房にわける。パンも乱切りにする。
  2. 鍋に湯を沸かしてせいろをのせ、まずはにんじんだけ7~8分蒸す。その後ベビーコーン、ブロッコリーとソーセージ、パンを足してさらに4~5分ほど蒸す。
  3. *「贅沢野菜®」〈北海道スイートコーン〉をカップに入れ、分量の湯を加えてよく混ぜる。蒸し野菜にスープを添える。

「クノール® 」ブランパンポタージュ〈4種のチーズ〉と混ぜご飯のスープディッシュ

【鶏レモンご飯】材料&調理手順

材料(2人分)
鶏もも肉
150g(1/2枚)
玉ねぎ
1/4個
レモン
1個
あたたかいご飯
250~300g
バター
大さじ1
小さじ1/4
こしょう
少々
  1. 玉ねぎと鶏は1cm角に切る。レモンは半分に切り、半分を薄切りにする。
  2. 鍋にバターを溶かし、玉ねぎと鶏を中火~中弱火で炒める。塩、こしょうをふり、レモン1/2個分を絞る。
  3. あたたかいご飯を加え、全体を混ぜる。
  4. 盛りつけてから好みでレモンの薄切りを添える。

【ブロッコリーマリネ】材料&調理手順

材料(作りやすい分量)
ブロッコリー
1/2個
小さじ1/3
みりん
大さじ1
オリーブオイル
大さじ1
  1. ブロッコリーは小房にわけて、3~4分ゆで、ザルに上げてよく水気を切る。電子レンジの場合は1/2個で600Wで2分半から3分ほど加熱。電子レンジから出したら、ザルなどにひろげて冷まします。
  2. 塩、みりん、オリーブオイルを混ぜてドレッシングを作り、ブロッコリーをあえる。
    (みりんのアルコールが気になる場合は、耐熱容器に入れてラップをかけずに500Wで30秒ほど加熱する)
  3. *鶏レモンご飯とマリネを器に盛る。「クノール®」ブランパンポタージュ〈4種のチーズ〉をカップに入れて分量の湯を注いでよく混ぜ、脇に添える。

  • 執筆/木下美和 撮影/太田太朗 編集/花沢亜衣
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