OPEN MENU

MENU

あこがれキッチン#6料理がはかどる井口さんの台所収納

あこがれキッチン#6料理がはかどる井口さんの台所収納

2021/05/20

SHARE

どなたかのおうちを訪問してキッチンを覗かせてもらったとき、「こんなキッチンだったらお料理が楽しくできそうなのに…!」と思ったことはありませんか?

このコーナーでは、そんな素敵なキッチンにお邪魔し、日々のごはん作りを楽しく快適にするためのヒントをご紹介します。第6回目に登場いただくのは、自宅1階のスペースをまるごとキッチンとして使いこなす、らくうま料理家の井口タクトさんです。

インタビューした人

らくうま料理家

井口 タクトさん

1990年、京都府出まれ。化粧品メーカーに正社員として勤務するかたわら、フードスタイリスト・料理家として活動。SNSに投稿している“らくうま飯”が注目を集め、料理教室の講師やレシピ開発なども手がける。
@ouchigohan_ojisan
らくうまチャンネル

  1. 狭くても使いやすい料理のための空間をつくりたい
  2. 空間の使い方と配置の工夫で機能的な収納を実現

01
狭くても使いやすい料理のための空間を作りたい

平日は会社員として働きながら、料理家として活躍されている井口さん。日々、人気の“らくうま”の料理を研究する場所は、ご自宅のキッチンです。

井口さんが現在の家に引っ越したのは約3年前。それまで住んでいた宮崎を離れ、東京に転居するタイミングでこちらに。

1階部分をまるごと料理用のスペースとして使えるよう、1階と2階の2層に分かれたメゾネットタイプであることが物件探しの条件でした。想定していたとおり、1階には備え付けのキッチンのほか、業務用のキッチン台や広い食器棚、4人用のダイニングテーブルなどを設置して、料理専用の空間になっています。

「宮崎の家はキッチンが今よりも広く、調理器具やお皿を難なく収納できていました。ところが今は、キッチンスペースが以前の7割ほど。どう収納するか悩みましたが、キッチン台を一つ置くことで、十分な収納スペースと料理スペースを確保ことができています。このキッチン台、お気に入りです!」

02
空間の使い方と配置の工夫で機能的な収納を実現

井口さんのキッチンには、フライパンや鍋がそれぞれ20種類くらい、うつわもざっと数えて200枚以上と、とにかくアイテムの数がたくさん。それぞれの料理にもっとも適した調理器具やうつわを使いたいという思いから、気に入ったものを厳選して取り揃えているのだそう。

アイテム数が多いにもかかわらず、雑多な印象にならずきちんとまとまりがあって、おしゃれに感じられるのが井口さんのキッチンの特徴です。

■うつわは、似た形のものを重ねて収納

たくさんのフライパンや鍋、ボウル、うつわなどは、積み重ねて収納するのが原則。フライパンが5枚以上、お皿はなんと15枚以上積み重なっているところも。

「深さのあるうつわには同じように深さのあるうつわを重ねるなど、似た形のものをまとめています。地震による揺れが心配になることもありますが、大きいうつわを土台にしているうえ、なかなか重みもあるので、少々の揺れなら全然問題ないですよ」と井口さん。

うまく省スペースが実現できているだけでなく、背の高いキャビネットなどがないから圧迫感がなく、室内を広く見せる効果もありそうです。

■調理スペース近くに調理器具をまとめ、うつわを離れたところに

うつわや鍋などの配置にも、もちろん理由が。

「バットやボウル、フライパンなどの調理道具は、作業しながらでも手が届きやすいよう、コンロやキッチン台のそばに。料理に使わないうつわは、キッチンから少し離れたスペースに置いています」

ちなみに、うつわを調理前に用意するのが井口さん流。料理ができあがってから慌ててうつわを選ばなくてすむから、できたての料理をすばやく食卓に出すことができます。

ちょっとしたことのようですが、こうした小さなアイデアの積み重ねが、おいしい料理を作るコツ。そう教えていただいたような気がします!

■調理道具の取り出しやすさが、料理を快適にする近道

よく使うものには、出し入れがしやすい「見せる収納」を採用しているのも、井口さんのキッチンの特徴です。

「友人の家で料理することもありますが、よく使うものが扉の中にあるとやりづらいなと感じます。毎回のように使うものは、すぐに取り出せるところに置いておくのが鉄則です」

トングやフライ返し、包丁も磁石包丁立てで壁面に収納し、まな板はシンク上に取りつけた専用ラックに。菜箸やおたま、出番の多い調味料もコンロ周辺に置いて、必要なとき瞬時に手にできるようになっています。

どれも手を少し伸ばすだけで使える機能的な配置。もちろん、すべて定位置が決まっています。

■配色バランスを整えて、雑然とした印象を回避

食器棚の上には、カッティングボードやカトラリーなど木製のアイテムと並べてパスタキャニスターを置くなど、さりげなく配色を統一。たくさんものがあるにもかかわらず、散らかって見せない工夫がここにも。

限られたスペースを最大限に活かしながら、料理のしやすさも追及した井口さんのキッチン。人気のらくうま料理が、この場所から生まれる理由が、少しわかった気がしました。

調理道具やうつわにはこだわりたいけど、アイテムが増えてしまって困っているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

キーワードで探す

あわせてチェック