「時間がなくても、簡単においしい料理を作りたい!」という願いを叶えるには、さまざまな工夫が欠かせません。
「AJINOMOTO PARK」のシリーズ企画「味の素社員のご飯ルール」では、味の素社員の食卓をのぞき見。食べることが大好きな人の食生活や、料理を楽しむための準備や大切にしていることなど、それぞれの工夫を聞いています。
今回ご紹介するのは、味の素社の調味料事業部クッキングソースグループで働く浅生さんのご飯ルールです。
インタビューした人
調味料事業部 クッキングソースグループ
浅生 博信さん
2012年入社。家庭用商品の営業を経験したのち、現在の調味料事業部へ異動し様々な新商品開発に携わる。現在はクッキングソースグループで「醤」シリーズ等を担当。趣味は料理で、同僚を招いたホームパーティーも開催するほど。新しく購入した中華鍋を育てるのが最近の楽しみ。
- お小遣いで調味料を買っていた小学生時代
- 調味料は、原材料を考えて使いこなす
- 汁物には、豆乳やコチュジャンを入れて味変!
- 食事が、家族とのコミュニケーションツールに
01
お小遣いで調味料を買っていた小学生時代
味の素社に入社後、家庭用商品の営業を経て、調味料事業部に異動した浅生さん。今は、主にオイスターソースや豆板醤、コチュジャンといった中華・韓国にまつわる商品を担当しています。最近では、2024年2月に発売した新商品「担々醤」に立ち上げ段階から関わりました。
そんな浅生さん、子どもの頃から料理や調味料が大好きだったのだとか。
浅生さん「初めての料理は小学3年生のとき。テレビの料理番組でチャーハンを見て、冷やご飯で作ってみたんです。でも、あまりおいしくなくて……それから試行錯誤しました。姉や祖父が感想をはっきり言う人だったので、『おいしい!』の声が聞きたかったんだと思います」
そこから、小学生の頃はお小遣いで調味料を買うほどのめり込んでいった、というエピソードも。その情熱が、今の仕事にも繋がっているんですね。
02
調味料は、原材料を考えて使いこなす
今でも、浅生さんの家には調味料がたくさん!
「味の素KKコンソメ」や「丸鶏がらスープ™」、オイスターソースの出番が多いそうですが、それらも浅生さん流の使い方があります。
浅生さん「味のベースに使うことが多いです。野菜炒めを作るにしても、こうした調味料でベースの味を決めてから、ケチャップや粒マスタードなど、他の調味料で自分流に調えていきます」
また、仕事で調味料に詳しくなったことで「原材料を見る」というクセもついたそう。
浅生さん「たとえば、豆板醤はそら豆が原材料なので、同じく豆類を使うみそ系やしょうゆ系の料理に合います。ナンプラーは魚介を発酵させたものなので、海鮮系の料理に合いますね。使うイメージがわきにくい調味料も、原材料から考えると取り入れやすくなりますよ」
浅生さんの調味料テクニックが活かされるのは、家族への料理にとどまりません。定期的に同僚を呼んで、ホームパーティーを開催しているんだとか!
浅生さん「毎回、食のジャンルを決めて、お品書きも用意します。そこに料理で使った調味料も書くんです。蝦醤(エビジャン)、あごだし塩、麻辣油(マーラーユ)など、ニッチな調味料も多いですね」
ジャンルは、浅生さんが好きで、かつ万人受けしやすい中華が多いのだそう。メニューも、麻婆豆腐一つとっても海鮮系、痺れ系、辛くない系など、いろいろなパターンを用意して、味の違いを楽しむというから驚きです!
03
汁物には、豆乳やコチュジャンを入れて味変!
普段の料理は奥さんと分担。夜ご飯は、白ごはんに、野菜のみそ汁、豚バラ・もやし・キャベツの中華炒め、小松菜のナムル、キムチといったメニューが多いのだそうです。
浅生さん「調理時間はだいたい30分くらい。うちでは鍋でご飯を炊いているので、その時間に済ませています。子どもが生まれてからは、より時短を意識するようになりました」
時短の工夫は「汁物を3食分くらい一気に作ること」。
浅生さん「1日目はそのまま楽しみ、2日目以降は豆乳やコチュジャンを入れてアレンジを楽しみます。豆乳はミルクスープみたいになるのでブラックペッパーも合いますし、コチュジャンはコクが出て韓国風になっておいしいですよ」
04
食事が、家族とのコミュニケーションツールに
浅生さんと奥さんはどちらが料理担当でも、食べたいものを必ず話し合うのがルールだそう。
浅生さん「やっぱり、お互いにおいしいと思いたいじゃないですか。僕はチャーハンが大好きなので週2くらい提案するんですが、妻に却下されて、結局作るのは月1くらいです(笑)。おいしいチャーハンを作るコツは、油を多めに使う、ご飯の量はできるだけ少な目にする、コショウをたっぷり入れる、の3つですね」
浅生さんと奥さんの間には、こうした食に関する会話がたくさんあり、それが料理のモチベーションにも繋がっています。
浅生さん「妻は管理栄養士の資格を持っているので、食の話題は多いと思います。『キャベツの炒め具合いいね』とか『味が薄いと思ったら3口目からちょうどいい』とか、具体的に褒めてくれるとうれしいですね。料理が良いコミュニケーションツールになっています」
浅生さんの料理には、調味料をうまく使いこなすためのヒントがたくさんありました。定番の調味料はもちろん、冷蔵庫で眠っている調味料にもぜひ手を伸ばしてみてください。