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短時間でおいしい!を叶えるために。「Cook Do ︎ きょうの大皿 ︎」に込めた想いと技術

短時間でおいしい!を叶えるために。「Cook Do®︎ きょうの大皿®︎」に込めた想いと技術

2025/07/31

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「Cook Do® きょうの大皿®」は、和風の味付けをベースにした、おかず用合わせ調味料。ラインナップのほとんどが「野菜1種類×肉1種類」というシンプルな組み合わせながら、栄養バランスのとれたメインのおかずを手軽に作ることができます。

“短時間で手間をかけたような味わい”を叶える秘訣と、「料理を作る人の負担を少しでも減らしたい!」という熱い想いを、マーケティング担当者と研究開発担当者に伺いました。

インタビューした人

コンシューマーフーズ事業部 メニュー食品グループ

西田健人さん

2024年から「Cook Do®︎ きょうの大皿®︎」を担当。食のトレンドやお客さまのニーズを敏感にキャッチすべく常にアンテナを張り、商品の企画・開発に取り組む。「きょうの大皿®︎」の推し品種は秋に新発売するごま担々風 < 豚大根炒め用>。

インタビューした人

食品研究所メニュー調味料グループ

堀江千尋さん

研究所で日々食材と向き合い、調理・検証を行う。推し品種は<豚バラじゃが用> 濃厚黒醤油炒め。

  1. 週2回でも食べたくなる商品設計
  2. プロが作る料理の「おいしさの理由」をとことん研究!
  3. 実際に「きょうの大皿®︎」を使ってみた!
  4. 料理が前向きになるような、背中を押せる存在を目指して

01
週2回でも食べたくなる商品設計

「Cook Do®」ブランドの一つとして、2013年に登場した「Cook Do® きょうの大皿®」(以下、「きょうの大皿®︎」)シリーズ。「Cook Do®」の手軽さはそのままに、子どもから大人まで満足できる“馴染みのある味わい”を目指して、開発されました。

西田さん「『きょうの大皿®︎』は、“子育て世代の食事作りを応援したい”という想いから生まれています。『Cook Do®』は“外食店のような中華料理を手軽に再現する”というニーズを満たす一方で、少し辛くて食べられない、もっといろんな野菜を家族に食べてもらいたい、中華料理が毎日続くのは避けたい……といったお声があることが見えてきたんです。

そこで、和風のおかずをコンセプトに、“週に2回食べても飽きない”や“ごはんが進む味わい”を指針として『きょうの大皿®︎』を開発しました」

塩・しょうゆ・味噌などの馴染みの味付けをベースに、じっくり炒めた香味野菜、調味料・香辛料でアクセントをつけている。

「きょうの大皿®︎」シリーズは、大根、キャベツ、なす、豚バラ肉、ひき肉など、普段から馴染み深い野菜や肉が主役です。

西田さん「商品を開発する際は、まずキーになる野菜から選びます。野菜を決める主な基準は、食卓に出る頻度、レシピが検索される回数、調理に対するお悩みの多さの3点。

『手元にある野菜を使って何か作りたいけれど、使い方が思いつかない』というニーズにお応えすると同時に、私たちの技術で調理への悩みを解決できるか、というところも考えています。たとえば大根は、馴染みがある食材ですが、使い切りに悩んでいる人が多く、やわらかくするのにも時間がかかりますよね。そういった具体的なシーンを起点に、研究所のメンバーと一緒にレシピを考えていきます」

02
プロが作る料理の「おいしさの理由」をとことん研究!

主役の野菜とメニューの方向性が決まったら、研究所では調理実験を繰り返し、野菜の特性や加熱による変化などを見極めます。

堀江さん「最初にプロの料理人に商品化する予定のメニューを作っていただき、下ごしらえや調理工程のどこに“おいしさのポイント”があるのかを探ります。
たとえば、『きょうの大皿®︎』<豚もやし用> スタミナ醤油炒めでは、もやしの食感がポイントになるのですが、プロが鉄鍋で作ったようなシャキッと食感と香ばしさを家庭で再現するのが難しくて…。とんでもない数のもやしの食感を確かめました(笑)」

家庭用のフライパンで作ると、シナッとした食感になり、水っぽく全体の味が薄まってしまう点が課題だったと堀江さん。検証を繰り返す中、もやしを2回に分けて炒めることで均一かつ高温短時間で火を通せ、さらに粘度の高いソース(のちの「きょうの大皿®︎」のソース)でコーティングすることで、ようやくシャキッと食感の香ばしい香りが感じられるもやし炒めにたどり着いたそうです。

毎日のように大量のもやしを炒め、食品の食感やテクスチャーを測る「クリープメーター」で、炒めたもやしを1本ずつ計測。(写真左)一般調理のもやし。ハリがなく、歯ごたえがないのでシャキッとしない。(写真右)「きょうの大皿®︎」のもやし。ハリがあり、歯ごたえがあってシャキッとする。
もやしがシャキッと仕上がるメカニズムを図式化したもの。『きょうの大皿®︎』シリーズは、基本的に調理時間15分目安、工程は4ステップ以内で設計しているため、その条件もクリアする必要がある。

03
実際に「きょうの大皿®︎」を使ってみた!

「きょうの大皿®︎」シリーズに詰まった技術とその手軽さを実感すべく、<豚バラ大根用> すき焼き煮と一般的な豚バラ大根を、同時に調理してみることに!

左が「きょうの大皿®︎」の手順に沿ったもの、右が一般的な作り方。最初の手順から工夫されている。

堀江さん「一般的な作り方では、まず肉を炒めることが多いのに対して、『きょうの大皿®︎』の場合は、最初に大根を焼き色がつくまで中火で炒めます。両面をしっかり焼くことで、ソースの効果が現れやすくなり、大根に味が染みるんです」

西田さん「実は<豚バラ大根用> すき焼き煮は、発売後に一度レシピと原材料を改訂しています。作る人によって大根を切る厚みにバラつきがあることが分かり、ある程度厚く切ってもやわらかくなるように、大根の細胞同士を離れやすくするアミノ酸を配合したんです。それにより、煮込み時間10分でやわらかく、味が染み込むようになりました」

ソースと水を加えた段階では、見た目が同じようになってきたものの、果たして仕上がりはいかに……?!

左が「きょうの大皿®︎」で作ったもの。

「きょうの大皿®︎」の完成に合わせて両方の火を止めると、見た目にも違いが。

「きょうの大皿®︎」(写真左)は汁気がなく、食材につや・照りがあります。食べてみると、しっかりと大根の芯まで味が染み込んでいて、ひと口めでやわらかさを実感できました。

「きょうの大皿®︎」<豚バラ大根用> すき焼き煮は、同シリーズの中で発売当初からの累計販売数が最も多く人気の品種。かつおと昆布のだしをきかせた甘辛いすき焼き風の味わいで、老若男女に親しまれている。

04
料理が前向きになるような、背中を押せる存在を目指して

食材へのお悩みに、独自の技術をかけ合わせて商品を開発してきた「きょうの大皿®︎」。今夏には、同シリーズの新品種としてごま担々風 <豚大根炒め用>が登場します。<豚バラ大根用> すき焼き煮と同じ食材の組み合わせですが、これまでとはひと味違う新メニューのこだわりとは?

2種類のごまを使った香ばしさと花椒の華やかな香り、熟成豆板醤や味噌のコクが相まって、ご飯が進む味わい。

西田さん「大根料理に対するお客さまのお悩みを深掘りする中で、『おでんや煮物など和食以外のレパートリーがない』というのが根強くあることがわかりました。そこで、既存の和風ベースの枠組みにとらわれず、『きょうの大皿®︎』では使ってこなかった熟成豆板醤や花椒を取り入れた新たな味わいに挑戦しています」

「きょうの大皿®︎」ごま担々風 <豚大根炒め用>の研究開発担当者として、今回の取材に駆けつけてくれた食品研究所メニュー調味料グループの秋元隆宏さん。推し品種は<豚バラ大根用> すき焼き煮。

秋元さん「<豚バラ大根用> すき焼き煮での知見を生かし、今回も大根を短時間でやわらかくする独自技術を使っています。ただし、今回は煮物ではなく炒め物なので、ほどよく歯ざわりを残した最適なやわらかさになるよう、本製品ならではの配合で仕上げています」

「きょうの大皿®︎」シリーズならではの、“短時間でおいしい”理由を知ることができた今回のインタビュー。最後に、本製品を通して伝えたい想いを伺いました。

堀江さん「料理が難しいと思っている方にこそ、ぜひ使っていただきたいです。簡単で失敗しづらい工夫を随所に凝らしているので、『きょうの大皿®︎』をきっかけに料理の楽しさを感じてもらえたらうれしいです」

西田さん「食事は一日の楽しみにもなれるはずなのに、仕事と家事を両立する忙しい毎日の中では、『会社を出た瞬間から夕食作りのことで気持ちがふさぐ』という人も少なくありません。そんな時、『きょうの大皿®︎』があることで、『あれがあれば何とかなる!』と、安心して頼っていただける存在でありたい。作る人が食事作りに感じるさまざまなストレスを丁寧にすくいあげて、日々の料理に前向きな気持ちになってもらえる製品をこれからも開発していきたいです」

  • 執筆/木下 美和 撮影/加藤 甫 編集/長谷川賢人
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