ただ今予約受付中の「クノール®贅沢野菜®」〈北海道スイートコーン 今夏採れたてヌーヴォーコーン〉。この夏に採れたスーパースイートコーンだけを収穫から24時間以内にパウダー化した、数量限定の濃厚ポタージュスープです。

「クノール®」のスープに使われているコーンは、北海道の訓子府(くんねっぷ)や十勝を中心とした指定農場で育てられています。そこで日々コーンの品質管理をおこなっているのは、 “コーンレンジャー” と呼ばれる圃場(ほじょう・栽培している土地)管理担当者たち。各農場の生産者さんと日々コミュニケーションを取りながら畑を見回り、生育状況確認や、収穫時期の見極めなどをしています。
今回は、コーンレンジャーの和賀さんが働く味の素食品北海道の訓子府工場を訪れ、一緒に圃場をまわりながら、どのようにコーンを育てているのか教えてもらいました。

インタビューした人
味の素食品北海道株式会社 素材開発部 農産グループ
和賀さん
入社して15年間は商品開発に従事し、トマトやビーフエキスなど商品化前の粉末パウダーを扱う業務や、スイートコーンの栽培試験を担当。「どんな種を、どんな畑で育てればよりおいしいコーンになるか」を研究。その後の4年間は品質管理業務を担当し、2025年春に女性初のコーンレンジャーに就任。スイートコーンの作付計画から栽培・収穫管理まで幅広く手がけ、春の種まきから収穫の時期まで、一年を通してコーンの生育を見守っています。趣味は登山、釣り、自転車。
- すべてはコーンを甘さのピークで収穫し、24時間以内にパウダー化するため
- 実際にとうもろこし畑へ行ってきました!
- さまざまな役割を持った人たちとの連携でおいしいコーンは作られている
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すべてはコーンを甘さのピークで収穫し、
24時間以内にパウダー化するため

コーンレンジャーは、いわば “コーンの番人”。種まきから収穫まで、コーンの生育を見守る仕事をしています。
和賀さん「春から収穫までのシーズンは生育状況の確認が主な仕事ですね。5月上旬に雪解けをした土地に種を植え、まいた種の半分くらいが発芽してきた頃から生育調査をはじめます。7月末頃には、実になる部分の先端に、絹糸(きんし)が出ているかどうかを確認しています。いわゆるとうもろこしの『ひげ』と呼ばれるものですね。糸の出始めは受粉開始の合図。ここから実が大きくなり始めるサインなんです。この日を基準に、より正確な収穫日を予測していきます」

和賀さん「収穫のシーズンが終わったらひと段落……というわけにはいかず、冬には次年度のコーンの収穫量を考えて作付計画を立てはじめます。品種、種をまく日、温度、霜が降りる時期など、安定した生産ができるようにさまざまな要素を考慮してシミュレーションするんです」
また、毎年冬の間に、生産者さんとの交流会を開催し、情報交換をする機会を作っています。

和賀さん「今年の収穫量の報告や、その時々に合わせた肥料や害虫対策の情報などを共有するほか、気になることやご質問などを伺っています。種植えから生育状況の確認、作付計画の作成、生産者さんとの連携、これらはすべて、コーンを甘さのピークで収穫し、24時間以内にパウダー化するため。どれかひとつでも欠けてしまうといけないので、収穫期だけでなく、年間を通じてコーンの生育に向き合っています」
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実際にとうもろこし畑へ行ってきました!

AJINOMOTO PARK編集部も、和賀さんと一緒に畑を回ってみることに! 生育において大事なのは温度管理なのだと、和賀さんは話します。
和賀さん「コーンの収穫時期を見極める際に重要なのが、『積算温度』です。絹糸が出た日からの気温を1日ずつ足していき、基準の数値に達したときが収穫に適正なタイミング。早すぎると実が白っぽく、水っぽくなってしまいますし、遅いと甘みが落ちていってしまうんです」

積算温度に加え、もうひとつ重要なのがコーンの甘さと水分量の確認です。
和賀さん「実が成長してきたら、コーンを工場へ持ち帰り、水分や糖分を計測する検査を行います。先ほどお話したように、収穫時期が早すぎても遅すぎても水分と甘さのバランスが崩れてしまうので、甘さが絶頂に達する時期を正確に見極めるために、コーンの状態を数値でも確認しています」

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さまざまな役割を持った人たちとの連携で
おいしいコーンは作られている
コーンと向き合う日々を送っている和賀さん。実は女性初のコーンレンジャーとして、この春に任命されました。
和賀さん「今の会社に入社して約15年は商品開発を、その後4年は品質管理の仕事をしていました。開発の仕事では、トマトやビーフエキスなど、商品になる前段階の粉末パウダーを扱っていましたね。また、スイートコーンの栽培試験をやっていた時期もあります。種と畑の両方の観点から、よりおいしいコーンを育てるためにはどういった種を植え、どういった畑で育てるのがよいかを調べていました」

圃場を回って生育の進捗を確認するだけでなく、さまざまな立場の人たちと連携をとっていくことがコーンレンジャーの役割だと和賀さんは話します。
和賀さん「コーンの生育から収穫までに、100以上の農家さん、コーンの収穫作業を行ってくれるスタッフ、工場で生産を担当するスタッフなど役割を担った人たちが関わっています。今回ご紹介したように圃場を回ってコーンの生育状態を確認するようなこともしていますが、どちらかと言うと、さまざまな立場の人が円滑に働けるよう調整や判断をすることがコーンレンジャーの大事な役割だと思っています」

7月に取材したときの気温は39℃超え。近年の異常気象の影響は、コーンの生育においても例外ではありません。
和賀さん「基本的には8時から17時までが勤務時間なのですが、さすがに外で作業するには暑すぎる気温になってきているので、この時期は勤務時間を1時間早めています。そして、暑さの影響を受けているのはコーンも同じです。
最初に、コーンの収穫時期を見極める要素の一つに『積算温度』があるとお話ししました。この積算温度の基準に達する時期が、異常気象の影響で例年より早まっているんです。そうすると、工場の受け入れ体制を整えるよりも先に、コーンの生育の方が進んでしまいます。自然を相手にしているが故、すべてが計画通りにいくわけではありません。こういったイレギュラーな事態にどう対応していくかが、コーンレンジャーの業務の中でも、今後ますます重要になっていくのではないかと思っています」

最後に、「クノール®贅沢野菜®」を手に取る方に向けてメッセージをいただきました。
和賀さん「先ほどコーンの収穫までにさまざまな人たちがかかわっているとお話しましたが、もっと言えば、ここでパウダー化された後で味の素社の川崎工場のみなさんによって製品化され、営業の方によってお客様に届けられています。我々だけでなく、本当にたくさんの人たちによって製品ができている、ということはぜひ知っていただけたら嬉しいですね」

コーンレンジャーのお仕事についてお聞きした際、「私たちだけですべてをやっているわけじゃないですから」と話していた和賀さん。日々、おいしいコーンを育てるために関わっている人たちの顔が浮かぶ和賀さんだからこそ、実感として自然に出てきた言葉だったのだと思います。
和賀さんをはじめ、たくさんの人たちの手によって大事に育てられ、この夏に収穫されたコーンパウダーだけを使用した「クノール®贅沢野菜®」〈北海道スイートコーン〉 今夏採れたてヌーヴォーコーンは、味の素ダイレクトで予約受付中。
旬のコーンの甘みがぎゅっと凝縮された濃厚なスープを、ぜひお楽しみください!
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