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コンソメが“みんなの調味料”になる日のために「味の素KK コンソメ」開発ストーリー

コンソメが“みんなの調味料”になる日のために「味の素KK コンソメ」開発ストーリー

2023/07/27

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じっくり煮込んだお肉と香味野菜のコクがギュッと詰まった「味の素KK コンソメ」は、食材と一緒に煮たり炒めたりするだけで、いっそう、料理のおいしさを引き立たせます。

さらに、顆粒タイプを、いろいろなものにパパッとかけて「コンソメ味」を楽しもう!という新たな提案企画「コンソメる♪」もスタートしました!

さまざまなメディアで“コンソメ愛”を語ってくれているタレントの王林さんをコンソメ大使として迎え入れ、これまでにない「味の素KK コンソメ」の使い方・味わい方を紹介しています。

発売から約60年を経て、さらなる広がりを見せる「味の素KK コンソメ」。日々、さらにおいしくなるように製品改訂をしてきたのだそう。

商品担当者の原田さんと赤坂さんに、「味の素KK コンソメ」のこだわりや新展開について、聞いてみました。

インタビューした人

調味料事業部

原田 康平さん

「味の素KK コンソメ」のプロダクトマネージャー。コンソメを使ったレシピなどさまざまな料理に挑戦中。最近では担当商品のことを考えすぎて、街中で赤と黄色を見ると「味の素KK コンソメ」が頭をよぎります!

インタビューした人

コミュニケーションデザイン部

赤坂 由美子さん

「味の素KK コンソメ」をはじめ、色々なブランドの広告コミュニケーションの企画、パッケージデザインなどの制作を担当。生活者の方の気持ちに寄り添う、ワクワクするようなクリエイティブ制作を日々目指しチャレンジしています。趣味は野球観戦とおビール。
  1. おいしさのヒミツは、シェフの味を再現したこと
  2. パッケージに描かれた「スープ野菜」への思い
  3. 顆粒タイプの新しい使い方「コンソメる♪」とは?
  4. どの家庭でも、なくてはならない調味料になる未来をめざして

01
おいしさのヒミツは、シェフの味を再現したこと

——まずは「味の素KK コンソメ」の味について聞いていきます。あのおいしさはどこからきているのですか?

原田さん:「味の素KK コンソメ」は、食塩や乳糖、砂糖などに加えて、チキンやビーフ、野菜エキスなどのうま味を配合して作られています。開発当初から「シェフのワザの工業化」をテーマに、プロのシェフがコンソメを作るときと同じような技術を使っているんです。なので、競合他社のコンソメと比べても、おいしさには絶対的な自信をもっています。

——エキスとは何ですか?

原田さん:私たちは、肉や野菜などの原料から、おいしさの成分を抽出したものを「エキス」と呼んでいます。抽出方法は原料によっても変わってきますね。

たとえば、「チキンエキス」は生の丸鶏からおいしさを抽出して、さらに濃縮させています。こうすると、ふつうに煮出したものよりも、ずっと濃いエキスができあがるんです。野菜エキスも、チキンやビーフと同様に、それぞれ原料となる野菜からおいしさを抽出しています。

——発売以来、コンソメをつくるレシピやエキスは変えていないのですか?

原田さん:実は、生活者の方の声や時代の変化にあわせ、味を形づくる要素のバランスを整えながら、その時代の生活者の方に「おいしい」と感じていただけるように追求しています。特にコクは、おいしいコンソメとしての味覚に大きく影響を与えるため、長年にわたって向上に取り組んできました。

理想の味を求めて、新しい技術も取り入れながら、味の素社の研究所のメンバーと試食なども交えて、意見を出し合いながらレシピを考えています。

——味の感じ方には個人差もあると思いますが、どのように議論されているんでしょう。

原田さん:「甘味」「塩味」「肉だしの風味」「野菜の風味」「脂の風味」といった味を構成するキーワードを用いながら、レシピの配合を検討しています。研究所のメンバーが試作したサンプル品をテーブルに並べ、味の感じ方を話し合うんです。

例えば、先味で「肉だしの風味」がきて、中味で「甘味」を感じ、後味で「野菜の風味」がするというように、“感じるタイミングの違い”も言葉にして、メンバーの共通理解を図っています。

02
パッケージに描かれた「スープ野菜」への思い

——「味の素KK コンソメ」には、〈固形タイプ〉と〈顆粒タイプ〉の2種類がありますが、味に違いはありますか?

原田さん:固形と顆粒で形状が異なるので、レシピは多少違いますが、基本的な味は同じですね。

最初に開発されたのは〈固形タイプ〉で、洋風スープや煮込みに使うことを想定していました。「1個のキューブを入れれば、2人前のスープができる」というわかりやすさや、おいしさが凝縮されていることがイメージしやすいキューブ型を好んでくださる方が多く、今でも一番の売れ筋商品です。

〈顆粒タイプ〉は、食の洋風化が進み、用途を拡大させていくために、〈固形タイプ〉の7年後に発売されました。入れる量を調整できるので、スープ以外にもパスタや炒め物、オムライスなど様々なメニューにもお使いいただいています。

また、〈固形タイプ〉では「もっと溶けやすくしてほしい」、〈顆粒タイプ〉では「湿気にくくしてほしい」というお客様の声に応えるべく、改良を続けています。

——味や使い勝手の調整を続けてきた一方で、パッケージのデザインは大きく手を加えていないようにも見えます。

赤坂さん:発売当初から、赤と黄色の2色パッケージで生活者の方に親しまれているのもあって、大きくデザインは変えていないんです。ただ、何年かに一度はリニューアルをしています。例えば、パッケージに載せているお料理の絵。味の素社では「シズル」と呼んでいるこの絵は、時代やコミュニケーションに合わせて差し替えています。

——それが今だと「野菜スープ」なわけですね。

赤坂さん:細かいようですが、これは「スープ野菜」なんです(笑)。スープがメインじゃなくて、野菜がメイン。

お子さんに野菜を食べさせたい、できれば喜んで食べてほしい、そんな普遍的なニーズがある中、「コンソメで煮れば、野菜をたっぷりおいしく食べられますよ!」というメッセージを込めて、「スープ野菜」と名付けました。今のパッケージには、広告でも出てくる「チーズとろーり鶏じゃがスープ野菜」が描かれています。

実は、この「シズル」にはそんな思いが込められていることを、この機会に知っていただけたら嬉しいですね。

03
顆粒タイプの新しい使い方「コンソメる♪」とは?

——おいしさと使いやすさを追求してきた「味の素KKコンソメ」は、今回新しい企画として「コンソメる♪」をスタートしましたね。

原田さん:「コンソメる♪」は、「味の素KK コンソメ」を食材にかけたり、あえたりして、コンソメ味をダイレクトに楽しんでもらう提案企画です。

愛用者の方からいただいた、「コンソメ味が大好きです」「アボカドや刺身にもかけています」という声がきっかけとなって、スタートしました。私たちとしては、こういった楽しまれ方は意外だったんです。

マヨネーズ好きの方を「マヨラー」なんて呼びますよね。同じように、「味の素KK コンソメ」を楽しまれている方のアイデアをお借りして、コンソメ味そのものを好きになってもらえる機会を増やしていきたいと思っています。

——マヨネーズのような、調味料として「コンソメ味」が通じるようになっているのですね!どういった展開をしていくのでしょうか。

赤坂さん:まずは、お料理初心者の方も簡単にできる「コンソメる♪」のメニューを発信します。

今回は、特に若い年代に人気の王林さんを、「コンソメる♪」を広めるためのアンバサダーとして、コンソメ大使に任命させていただきました。王林さんは「Myコンソメ」を持ち歩くほどコンソメがお好きで、日頃から、アイスクリームやお刺身など、いろんなものにかけるそうです。まさに「コンソメる♪」をすでに実践されていて、今回のコミュニケーションにぴったりでした。

——アイスクリームとコンソメは予想外な組み合わせです!

赤坂さん:意外ですよね!王林さんのおすすめで試してみたら、おいしくて!そこで、これまでの煮る、炒めるだけでない、そのままかける「コンソメる♪」らしいレシピたちを、主にTikTokで発信しています。

コンソメと粉チーズを卵かけご飯にかけた「コンソメチーズTKG」、トーストにコンソメを振りかけた「コンソメバタートースト」、冷凍うどんにバターとコンソメで味付けをした「バタコーンソメうどん」など、日常でカンタンにできる料理を中心に、8種類の動画を作成しました。店頭で配布するメニューBOOKには他にもいろいろなレシピを載せています。

TikTokで見てもらいやすいようにダンス動画にしてみたり、人気作曲家の方に楽曲提供をしていただいたり。味の素社としては新鮮なチャレンジなのですが、みなさんに「楽しそう」「自分もやってみたい」と思っていただける内容になっているかと思います。

▼「コンソメる♪」レシピ動画 「コンソメチーズTKG」

@ajinomoto_consomme

コンソメチーズTKG♪ レシピはコメント欄 #コンソメる #王林 #TKG

♬ オリジナル楽曲 – 0516 – 味の素 コンソメる♪♪【公式】

——ちなみに、お二人がおすすめの「コンソメる♪」レシピはありますか?

原田さん:ポテトにはちみつとコンソメをかけた「コンソメハニーポテト」や、アボカドにコンソメをかけてトースターで温めた「アボソメ焼き」がおすすめです。

赤坂さん:私は「コンソメカルパッチョ」。鯛などの淡白な白身魚に、お塩の代わりにコンソメをかけるんです。みんなおいしいのですが、特にアボソメ焼きとカルパッチョは王林さんにもお墨付きをもらったレシピです。ぜひ、おうちで試してみてください!

——お二人が楽しみながらプロモーションをしているのが伝わってきますね!

原田さん:企画する側でありながら、僕ら自身が大きな期待を抱いているのかもしれません(笑)。顆粒タイプを買ってくださる方が増えていて、王林さんという人気タレントさんにもご協力いただき、これまでにないレシピのバリエーションをご提案できる。味の素社内のメンバーも賑わっていましたし、お得意様にご案内した際も良い反応が返ってきています。みなさんからどんな声をいただけるか、本当に楽しみです。

04
どの家庭でも、なくてはならない調味料になる未来をめざして

——「コンソメる♪」は〈顆粒タイプ〉ならではの、新しい使い方だと思います。〈固形タイプ〉の施策も考えられているのでしょうか?

原田さん:〈固形タイプ〉でも継続してテレビCMなどを展開していきます。〈顆粒タイプ〉の利用者の方が増えているとはいえ、やはり一番使っていただいているのは〈固形タイプ〉です。これまで築いてきたものも、変わらず大切にしていきます。

赤坂さん:「コンソメる♪」によって、若年層の方や、料理初心者の方にコンソメ味を知っていただき、ゆくゆくは「味の素KK コンソメ」のさらなる魅力にも触れていただきたいですね。

固形も顆粒も「コンソメる♪」も、「香味野菜とお肉のうま味で、料理が一段とおいしくなる」という基本はすべて同じ。将来的には、マヨネーズや醤油のように、「味の素KK コンソメ」がどの家庭でも、なくてはならない調味料になる未来がきたら嬉しいですね。

原田さん:これからも生活者の方の声に耳を澄ませながら、製品の改良を続けていきます。「料理のおいしさを底上げする」という根本の良さは変えず、それでいて、生活者の方に寄り添っていく。そのために変化を続ける「味の素KK コンソメ」でありたいと思います。

●「コンソメる♪」 レシピ特集はこちら

●「コンソメる♪」 公式サイトはこちら

  • 執筆/佐藤 史紹 撮影/加藤 甫 編集/長谷川 賢人
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