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風邪を引いたらチキンスープを飲むと良いって本当?免疫力アップの秘訣とは

風邪を引いたらチキンスープを飲むと良いって本当?免疫力アップの秘訣とは

2023/12/14

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冬はウイルスが活動的になります。風邪を引かないためには免疫力を高めることが大切!

そこで今回は、免疫力アップに貢献するアミノ酸「シスチン」と「テアニン」について、味の素社で研究をする栗原重一さんにお話を聞いてきました。

2つのアミノ酸の基礎知識や効果、取り入れる方法、オススメレシピをお届けします!

インタビューした人

ダイレクトマーケティング部 開発マーケティンググループ

栗原 重一さん

14年間にわたり、健康ケア商品、主に免疫をサポートする素材「シスチン」と「テアニン」の研究開発に従事。以降は事業部に移り、「アミノサイエンス®」によって開発したアミノ酸素材の様々な価値を生活者に届けるべく奮闘中。

  1. 健康を支えるのは「20種類のアミノ酸」
  2. 老化やストレスから守ってくれる「グルタチオン」を増やしましょう
  3. 試験で判明!シスチンとテアニンで風邪は引きにくくなる
  4. 手軽においしく免疫サポート!シスチン&テアニンを摂れるレシピ

01
健康を支えるのは「20種類のアミノ酸」

——そもそも、アミノ酸とは何でしょうか?

アミノ酸はヒトのカラダの基になる物質ですね。ヒトのカラダの約20%はたんぱく質でできていますが、そのたんぱく質は20種類のアミノ酸からできているんです。

20種類のアミノ酸はそれぞれ様々な機能を持っています。たとえば、味の素社が販売している「スポーツサプリメント」に含まれる分岐鎖アミノ酸(BCAA)とアルギニンは、それぞれ筋肉を作るスイッチを入れる機能と、血流を上げる機能があるんです。

今回のテーマである「シスチン」と「テアニン」もアミノ酸の一種です。

——「シスチン」と「テアニン」にはどのような機能があるのでしょうか?

シスチンは解毒作用や抗酸化作用がある「システイン」というアミノ酸が2つくっついてできています。主に肉類、ナッツ、魚卵に含まれていて、摂取するとシステインに分解されて効果を発揮します。

テアニンは、お茶の葉に含まれるアミノ酸です。カラダの中で分解されると、うま味成分であるグルタミン酸に分解され、興奮抑制作用やリラックス効果があるとされています。

02
老化やストレスから守ってくれる「グルタチオン」を増やしましょう

——なぜ「シスチン」と「テアニン」は免疫力のアップにつながるのですか?

それを説明するために、まずは「グルタチオン」というアミノ酸化合物について紹介しますね。

グルタチオンは、老化やストレスによる酸化から細胞を守るとともに、免疫を一定に保ってくれる役割があります。

ただ、老化や過度な運動などにより発生する酸化ストレスと戦うたびに、グルタチオンは減ってしまうんです。グルタチオンが減ると、ヒトのカラダは免疫を保つことができなくなり、結果として風邪を引きやすくなります。

——グルタチオンを増やすにはどうしたらいいのでしょう?

グルタチオンは、「システイン」「グルタミン酸」「グリシン」という3つのアミノ酸が結合しています。そこで、シスチン(システインが2個結合)とテアニン(グルタミン酸とエチルアミンが結合)を摂取することで材料がそろうので、効果的に増やすことができます。

実際、味の素社の研究所で行った試験では、シスチンとテアニンを飲むとグルタチオンの量が増えることがわかりました。

03
試験で判明!シスチンとテアニンで風邪は引きにくくなる

——どのような試験をされたのでしょうか?

冬の寒い時期に毎日、シスチンとテアニンを飲むAグループと、効果のない試験薬(プラセボ)を飲むBグループに分かれ、体調の変化を記録してもらいました。

その結果、Aグループのほうが風邪を引きづらいことがわかったんです。風邪を引いた日数の合計は、Aグループは18日、Bグループは59日でした。また、1回以上風邪を引いた人の数もAグループが10人、Bグループが25人となり、統計的にも違いが表れました(※)。
(※出典:Kurihara, S et al. J Amino Acids 2010, 307475 (2010))

まさにグルタチオンの抗酸化作用が機能しているのではないかと考えています。

それともう一つ、シスチンとテアニンによって、ワクチンの抗体ができやすくなるという試験結果も出ています。その試験では、2週間、毎日シスチンとテアニンを飲んでもらった上で、インフルエンザワクチンを打ち、抗体ができたかどうかを計測しました。

特に効果が出たのは、栄養状態が比較的悪く、高齢者など一般的には抗体がつきづらいと言われる方々です。そういった方々において、ワクチンを打っても抗体ができるのは「1割程度」と言われるインフルエンザ「Aソ連型」についての比較でも、シスチンとテアニンを飲んだ人の6割が抗体を獲得しました(※)。
(※出典:Miyagawa et al., Geriatr. Gerontol. lnt., 8, 243-250, 2008)

シスチンとテアニンを摂ることで、抗体もつきやすくするグルタチオンを増やす。それによって免疫力のアップや、抗体を獲得しやすくする。寒い時期には特に有効になってくると考えています。

04
手軽においしく免疫サポート!シスチン&テアニンを摂れるレシピ

——では、シスチンとテアニンを摂取できるオススメのレシピを教えてください!

シスチンが豊富に含まれる肉類、豆類と、テアニンが含まれるお茶の葉を使ったレシピをいくつかご紹介しますね。

1つ目は「豚ロースの緑茶しゃぶしゃぶ」です。たんぱく質が豊富な豚ロースを、「ほんだし®こんぶだし」のうま味と緑茶の香りがただようつゆにくぐらす一品です。

2つ目は「白ねぎと緑茶のつくねバーグ」。ハンバーグの生地に茶葉を混ぜ込みます!長いもがつなぎとなり、ふわふわジューシーな食感になります。15分で作れる手軽さも魅力です。

3つ目は「緑茶のチャイ」です。寒い季節にうれしい、カラダが温まる飲み物です。食事以外のタイミングでも手軽にテアニンが摂れますよ。

最後は、冬にぴったりの「炊飯器でサムゲタン風スープ」です。鶏肉は煮るとシステインが溶け出すので、欧米では昔から「風邪を引いたらチキンスープを飲む」と親しまれています。ねぎ、にんにく、しょうがなど、風邪予防に良いと言われる食材も入っているオススメレシピです!

——シスチンとテアニンの他にも、ねぎやにんにく、しょうがにも風邪予防の効果があるんですね。

そうなんです。ねぎとにんにくに含まれる「アリシン」は免疫を高めますし、しょうがに含まれる成分も、カラダを温めることで同じ効果が期待できます。

100年以上前から、風邪予防には「手洗い、うがい、マスク」だと言われてきました。それも大事ですが、「カラダの内側から免疫をサポートする」という方法があることも、多くの方に知ってもらいたいですね。

  • 執筆/佐藤 史紹 撮影/須古 恵 編集/長谷川 賢人
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