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風邪

【食事編】 風邪対策のコツ

バランスのよい食事、中でもたんぱく質とビタミンを多く

バランスのよい食事、中でもたんぱく質とビタミンを多く

風邪やインフルエンザを予防するには、ウイルスなどの外敵からからだを守る抵抗力を高めておくことが有効です。そのためには栄養バランスの取れた食事をすることが基本ですが、なかでも不足しないように気をつけたいのはカラダのもとになるたんぱく質と抗酸化作用をもつビタミンです。

たんぱく質の中でも、シスチン・テアニンに注目

たんぱく質はのどや鼻の粘膜をつくるもとになります。そしてたんぱく質からのアミノ酸摂取は抵抗力の強化につながります。たとえば、鶏肉などの肉類や大豆・大豆食品に多く含まれるシスチンというアミノ酸は、体内でグルタチオンという物質の材料となります。グルタチオンは免疫を担う細胞の機能低下を防ぎ、抵抗力アップに役立ちます。

おすすめの食材
  • おすすめの食材

水炊きのように鶏肉を使った鍋は、たんぱく質とシスチン、それに野菜なども一緒に摂れて手軽ですし、からだも内側からぽかぽかに温まりますから、おすすめです。最後はおじやにして食べると食材の栄養が丸ごと摂取できます。
シスチン以外にも、緑茶などに含まれるテアニンというアミノ酸もグルタチオンの原料となります。テアニンはうま味のもとで、玉露のようにうま味の強い緑茶に多く含まれています。

ビタミンは特にA・C・Eを

ビタミンでは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが大切。いずれも体内で発生する有害な活性酸素の働きを防ぐ抗酸化作用があり、グルタチオンと同じように免疫細胞の機能低下を防ぎます。ビタミンAにはのどや鼻などの粘膜の保護機能を高める働きもあります。ビタミンAはウナギ、レバー、ニンジン、カボチャ、ビタミンCは果物や緑黄色野菜、ビタミンEはカボチャ、アーモンド、鮭などに豊富です。ビタミンAとEは脂溶性のため、炒め物など油を使って調理すると吸収率が高まります。また、血液循環が悪くなると抵抗力の低下につながりますから、ショウガや唐辛子のように血液循環を高めるハーブやスパイスも積極的にとりいれたいものです。

教えてくれた先生
宮川 浩一 先生
みやがわクリニック院長
医学博士
宮川 浩一 先生