コンソメは、スープはもちろん、炒め物やパスタなど、さまざまな料理に活躍してくれる万能調味料です。
味の素社の商品でも「味の素KKコンソメ」「味の素KKコンソメチキン」「クノール®︎ チキンコンソメ」「クノール®︎ ビーフコンソメ」といった種類があります。
ただ、「何が違うの?」「どう使い分けると良い?」など、お困りの声も耳にします。そこで、この4商品の味の違いや使い分けについて、「コンソメ」「味の素KKコンソメ」<塩分ひかえめ>のマーケティング担当、前田さんに教わりました!
インタビューした人
調味料事業部
前田 直宏さん
- そもそもコンソメって?ブイヨンとの違いは?
- 「味の素KKコンソメ」と「クノール® コンソメ」……味の違いは?
- 4種類のコンソメ、料理ではどう使い分ける?
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そもそもコンソメって?ブイヨンとの違いは?
4種類のコンソメを比べる前に、そもそも「コンソメ」とは何か、ご存知でしょうか?
「コンソメ(consommé)」は、もともとはフランス語で「完成された」という意味の言葉。よく混同されがちな「ブイヨン」は、肉と香味野菜などで煮出しただし汁のことです。一方でスープとしての「コンソメ」は、このブイヨンにコク、うま味、香りを高めて、ほかの調味料(塩など)で味を調えたもの。
ですので、コンソメは「完成された」スープというわけです。
味の素社にとって初めてのコンソメ商品は、1962年に発売した「味の素KKコンソメ」。3年後の1965年に用途や幅を広げるべく「クノール® コンソメ」が発売されました。
今では多くの人に使っていただいている「味の素KKコンソメ」や「クノール® コンソメ」には、実は60年近い歴史があるんです。
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「味の素KKコンソメ」と「クノール® コンソメ」……味の違いは?
では、商品名が似ている「味の素KKコンソメ」と「味の素KKコンソメチキン」はどういった味の違いがあるのでしょうか?
前田さん「『味の素KKコンソメ』は、お肉にチキンとビーフを使っていますが、『味の素KKコンソメチキン』はチキンのみ。比べてみると少しあっさりと感じるはずです。この2つは味の特徴も似ているので、もともとあっさりした味つけが好きな方なら『味の素KKコンソメチキン』もぜひお試しを。お好みの方を常備していただくと、より作りたい味の料理に近づけます。鶏肉・卵・魚介などを使ったあっさりスープ、クリームスープに最適です」
そして、「クノール®︎コンソメ」シリーズは、「味の素KKコンソメ」シリーズと比べると、チキンやビーフのお肉がたくさん入っていて、逆に調味料は少なくなっています。そのため、よりお肉の味が引き立っているのが特徴です。もともと料理上級者に向けて開発されたもので、こだわりは「アレンジのしやすさ」だとか。
前田さん「コンソメと名付けていますが、それぞれチキンのだし・ビーフのだしと思っていただけるといいかもしれません。1キューブあたりの価格は『味の素KKコンソメ』シリーズより少し高いですが、味が決まりすぎず、料理を通じて、自分らしさ、こだわりを表したいお客様に対して満足してお使いいただけるように、作られています。
ちなみに、『クノール® チキンコンソメ』は『味の素KKコンソメ』の2倍以上のチキン原料が含まれていて、『クノール® ビーフコンソメ』は『味の素KKコンソメ』の2倍以上のビーフ原料が含まれているんです。よりお肉の風味やコクがギュッと詰まった商品です!
また、『クノール®︎ コンソメ』シリーズは<固形タイプ>のみですが、『味の素KKコンソメ』よりも少し柔らかめ。手でほぐしやすいのもポイントです」
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4種類のコンソメ、料理ではどう使い分ける?
ここからは、さらに具体的に、料理での使い分けについてみていきましょう。
まずは「味の素KKコンソメ」と「味の素KKコンソメチキン」から。
前田さん「ポトフなどのスープはもちろん、パスタやピラフ、カレーやシチューなど、万能に使えます。カレーに使うと、長い時間煮込まなくてもコクがアップするので時短になります!」
「味の素KKコンソメ」といえば、これそのものが「コンソメ味」と親しんでいただけているほど「調味料」の一面もあります。<顆粒タイプ>なら食材にすぐなじむので、ふりかけて使うのもオススメ。この使い方は、「コンソメる♪」として以前にもご紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
▼「味の素KKコンソメ」や「味の素KKコンソメチキン」を使ったレシピ、「コンソメる♪」レシピをご紹介。
つづいて、「クノール®︎ チキンコンソメ」と「クノール®︎ ビーフコンソメ」。どちらも、スープや煮込み料理にオススメ。料理に使っているお肉の味がワンランクアップしたかのように、コクが増しておいしく感じるそう。
前田さん「わかりやすい使い方としては、コンソメに使われているお肉と、料理に使うお肉の種類を合わせていただくことですね。
『クノール® チキンコンソメ』なら鶏肉に。チキントマト煮込みやチキンクリームシチューはぴったりです。鶏肉を使っていなくても、クリーム系の料理にもよく合いますよ。自然な鶏のうま味やコクが広がり、ワンランク上のおいしさに仕上がります。
『クノール® ビーフコンソメ』は牛肉に。ビーフカレーやビーフストロガノフ、ハッシュドビーフに使ってみてください。また、こちらは『クノール® チキンコンソメ』よりもコクがあるので、牛肉料理でなくとも、カレーなどの煮込み料理にコクをプラスしたいときもオススメです。トマトを使った料理との相性もいいんです」
日頃から「クノール®︎ チキンコンソメ」や「クノール®︎ ビーフコンソメ」を使い分けている「味のもト〜ク」のユーザーさんからは、こんな声も上がっていました!
他にも、AJINOMOTO PARKのレシピ大百科では、下記のようなおいしいレシピをご紹介しているので、チェックしてみてください!
▼「クノール®︎ チキンコンソメ」を使ったレシピ
▼「クノール®︎ ビーフコンソメ」を使ったレシピ
また、先日「味のもト~ク」メンバーをお招きして「『「味の素KKコンソメ」シリーズ 使い分け勉強会&試食イベント』が開催されました。
開発担当の前田さんの使い分け方法についてのお話に加え、「コンソメ」4種を使った湯溶きや、コンソメあり・なし料理で比較試食も行いました。
参加いただいた方からは、
「比較試食で味の違いをこんなにはっきりわかることに驚きました。」
「今まで肉を煮込んで出汁をとっていたのが楽になりそうです!料理の幅が広がりそうです。」
「今日の料理でチキンが1番好みの味でしたがこれだけ違うならその時の気分で同じ料理ですでに3種類の味ができる。これからの料理に上手に使い分けできるようにしたいと思いました。」
などのお声をいただきました。
当日の様子はこちらでご紹介していますので、こちらもチェックしてみてくださいね♪
味の素社の4種類のコンソメ。同じ「コンソメ」という商品名とはいえど、それぞれ特徴があります。ご紹介した味の違いやレシピを参考に、ぜひご家庭でも使ってみてくださいね。