みなさんには、おうちの冷蔵庫にある牛乳を飲みきれず、うっかり消費期限が過ぎてしまった…なんて経験、ありませんか?そんなとき、もったいないなと思いながらもそのまま捨ててしまう方は少なくないかもしれません。
牛乳をおいしく使いきりたいと思っている方必見!新たに生まれ変わった「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」シリーズは、牛乳を注ぐだけで、夏にぴったりなお手軽スープが作れちゃいます。リニューアルにあたって、コーンやかぼちゃなどの風味&口あたりのなめらかさがアップしたのだとか…!
今回お届けするのは、「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」シリーズをもっとおいしく楽しむための開発秘話。担当者の鈴木さんに、商品開発に懸ける想いについてうかがいました。
インタビューした人
栄養・加工食品事業部
鈴木 博之さん
「クノール® カップスープ」開発マーケッター。みなさんの日々の食と健康に貢献するために、もっともおいしくて、とことんこだわった「クノール® カップスープ」をお届けするために奮闘中。
- 牛乳を残さず、おいしくつかい切るヒントは“冷製スープ”
- 商品開発に2年…試行錯誤してできた絶品レシピ
- 鈴木さん直伝!スープを味わい尽くすアレンジレシピ
- もっとたくさんの人に<牛乳でつくる>シリーズを届けたい
01
牛乳を残さず、おいしくつかい切るヒントは“冷製スープ”
素材本来の風味を引き出すための研究開発
はじめまして。「クノール®カップスープ」シリーズの開発を担当している鈴木です。私がこのシリーズの担当になったのは2018年。そして、「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」シリーズのリニューアルプロジェクトが始まったのは、その2年後の2020年のことです。
ドイツで誕生したスープブランドのクノールが日本の食卓に登場したのは1964年で、約50年の歴史があります。
「スープの素となる粉末に、お湯を注いで溶かすだけ」
その画期的なスタイルで、発売当初からさまざまなシーンで気軽にスープが楽しめると、多くの方々にご愛飲いただいています。
クノールブランド全体で大事にしているのが「スープとしてのおいしさ」。手軽さとおいしさの両立を探求し続けています。
たとえば、新商品を出すときは実際にシェフにスープを作ってもらい、その味覚や風味をいかに製品に落とし込むかを徹底的に研究し、レシピ開発しているんです。素材本来のおいしさを引き出せるよう、香料も使用していません。
その中でも、「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」シリーズは、自宅の冷蔵庫にある牛乳を注ぐことで、手軽に冷製スープが楽しめる製品です。おうちであまりがちな牛乳を、おいしい冷製スープとして楽しめます。
“夏限定”ではなく年間を通じて牛乳をおいしく
「暑い夏でもおいしく飲めるスープをお届けしたい」
そんな理由から、2014年に「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」シリーズの前身である、「「クノール®カップスープ」冷たい牛乳でつくる」シリーズが誕生しました。
それから8年が過ぎ、今回リニューアルしたのは、夏場だけでなく一年を通して牛乳をおいしく楽しめる製品を届けたいと考えたからです。
牛乳を常備しているご家庭は多いと思うのですが、期限内においしく飲めることって意外と少なくて。期限が近いからと無理して飲んだり、気づいたら期限が過ぎてしまっていて捨てざるを得なかったり……そんな経験のある方も多いかもしれません。
私たちの食卓になじみが深く、だからこそあまりがち……それなら、「夏場に飲む冷たいスープ」ではなく、「牛乳を手軽においしく楽しめるスープ」として届けることで、生活者の方々に価値を感じてもらえるのではと考えました。
02
商品開発に2年…試行錯誤してできた絶品レシピ
試した食材は20種以上。食材と牛乳の相性を追求
リニューアルにあたり、手軽さとおいしさを両立させる「レシピ開発」、そして生活者の方々への「商品の届け方」には特に試行錯誤しました。
まずレシピ開発。現在の<牛乳でつくる>シリーズは、コーンポタージュ、じゃがいものポタージュ、栗かぼちゃのポタージュ、えだ豆のポタージュの4種類が展開されています。しかし、この4種類になるまでには20種類以上の野菜を試しているんです。
どの食材が牛乳との味の相性がいいか……といった視点はもちろん、“見栄え”にもこだわっています。たとえば、えだ豆のポタージュは牛乳を注いでも緑色がしっかり出るよう、えだ豆の中でも色素の強い種類を厳選して使用しています。
ほかにも、素材本来のおいしさを最大限活かすため、粉末にするときに風味を失わないよう研究を重ねていたり、おいしいスープの研究のため、何軒もレストランに足を運んだりすることも。
そういった地道な調査・研究を続け、2年かけてやっと完成したのが<牛乳でつくる>シリーズなんです。
なじみのない牛乳スープ。どうしたら生活者の方々に届くのか
ただし、どんなにいい製品を作っても、生活者の方々に届かなければその価値を感じてもらうことはできません。
<牛乳でつくる>シリーズはお湯でつくるカップスープシリーズに比べると、まだ認知度は高くないんです。そのため、「どうしたら店頭で手にとってもらえるか」が課題でした。
そこで、牛乳で作るインスタントコーヒーとセットで店頭販売をする施策が立ち上がりました。
牛乳とコーヒーの相性がいいことを知っている方は多いから、牛乳とスープの組み合わせに抵抗がある人もセット販売だと試しやすくなるようです。
「想像以上においしい」生活者からの反響
一度でも<牛乳でつくる>シリーズを試していただいた方からは「想像以上においしかった」「忙しいときでも手軽に飲めるので、朝ごはんの定番になっています」という声をいただいています。
最近ではプライベートでスーパーに行ったときにも、<牛乳でつくる>シリーズを手に取っている方をよくみかけるようになりました。少しずつ商品が浸透してきているのを感じています。
リニューアルした<牛乳でつくる>シリーズでは、サラッと口あたりのいい食感から、なめらかで濃厚な、よりスープらしいものへと変化しています。手軽においしく、飲みごたえもあることから、朝食やおやつ代わりに飲む方が増えているようです。
また、農林水産省と一緒に、牛乳をもっとおいしくもっと楽しく飲んでもらうためのキャンペーンも進行する予定です。おいしく楽しく飲むから、自然とつかい切ることができる。それが巡り巡ってフードロスの削減にもつながるとうれしいですね。
03
鈴木さん直伝!スープを味わい尽くすアレンジレシピ
まずは「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」のスタンダードな楽しみ方からご紹介します。
パッケージの裏面にも書いているのですが、牛乳に溶かしてかき混ぜたあと、「30秒」置くのがおすすめなんです!
牛乳をかけて混ぜるとすぐに粉末は溶けますが、とろみがでるまで少し時間がかかります。その時間が約30秒。シンプルですが、このほんの少しの時間がよりおいしいスープをつくるコツなんです。
そしてアレンジレシピ。我が家の子どもたちはお餅が大好きで、電子レンジで温めたお餅に<牛乳でつくる>シリーズをかけて食べています。味がおいしいのはもちろん、ねばねばとろとろの食感がおもしろいんです。
あと、そうめんに浸して食べるのが意外とおいしいんです!冷たいそうめんに冷たいスープ……どちらも手軽に用意できるので、夏の暑い日のランチにいいかもしれないですね。スープはお好みの調味料で味を整えると、よりおいしく食べられますよ。
ほかにも、パンにスープをつけて食べたり、バーニャ・カウダのようにスティック野菜につけて食べたりも。実はいろんな楽しみ方ができる<牛乳でつくる>シリーズ。これからも生活者のみなさんにとって、より身近な存在になれるようにしていきたいです。
ちなみに、社内では<牛乳でつくる>シリーズのことを“ぎゅうつく”と呼んでいます(笑)。「「クノール® カップスープ」牛乳でつくる」だと、少し長くて呼びにくいので、ご家庭内でも「ぎゅうつく」の愛称で親しんでもらえるとうれしいです!
04
もっとたくさんの人に<牛乳でつくる>シリーズを届けたい
リニューアル後、製品の完成度は格段に上がりました。引き続き多くの方に楽しんでいただけるよう、店舗展開や生活者の方々へのコミュニケーションにより注力していきます。
みなさんの健やかな生活に、少しでも<牛乳でつくる>シリーズが役に立てば――この製品には、私たち開発チームのそんな願いが込められています。
忙しくて朝ごはんをきちんと摂れていない方も、子どもが牛乳嫌いで栄養補給の仕方に悩んでいる方も。ぜひ一度、「「クノール® カップスープ」<牛乳でつくる>」シリーズを試してみていただけるとうれしいです!