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あこがれキッチン#3「好き」で彩られる坂井さんの暮らし

2020/09/24

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どなたかのおうちを訪問してキッチンを覗かせてもらったとき、「こんなキッチンだったらお料理が楽しくできそうなのに…!」と思ったことはありませんか?

このコーナーでは、そんな素敵なキッチンにお邪魔し、日々のごはん作りを楽しく快適にするためのヒントをご紹介します。3回目にご紹介するのは、主婦歴40年の坂井より子さんのキッチンです。

インタビューした人

主婦・料理家

坂井 より子さん

神奈川県葉山在住。主婦歴40年の経験を活かした、やさしい家庭料理の伝授と暮らしの知恵を交えた語りが好評を博し、さまざまな世代の女性から人気を集める。 近年は、若いお母さんたちの支えとなる活動も。 著書に「暮らしをつむぐ」(技術評論社)など。
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  1. 3世帯、総勢9人の“食”を支える坂井さんのキッチン
  2. 坂井さんの知恵と工夫、センスが光る、3つのこだわり
  3. 「家族のため=自分のため」であることの“幸せ”

01
3世帯、総勢9人の“食”を支える坂井さんのキッチン

子育てを終え、夫婦ふたりの静かな暮らしを満喫していた坂井さんが、娘家族、息子家族との3世帯同居をはじめたのは2016年秋のこと。それ以来、夜ごはんは3世帯、総勢9人が集まって、にぎやかに楽しむことが多いそうです。

おもに夜ごはんを作っているのは坂井さん。毎日、少なくとも4品は食卓に並べるというから驚きです。

「主菜がお肉のときは、お魚を使った副菜を、お魚が主菜のときは、お肉を使った副菜を作るようにしています。あとは、お野菜の副菜と、煮物を加えた4品が定番。品数を多くとれば、食事全体として栄養バランスが整うと考えているから、食材ひとつひとつの栄養素を細かくは気にしていないのよ」

食事は大皿に盛りつけ、それぞれが小皿に取り分けるスタイル。食器の多くはキッチンではなくリビング・ダイニングの水屋(写真右)に収納し、家族に食卓の準備をお願いしているそうです。

02
坂井さんの知恵と工夫、センスが光る、3つのこだわり

坂井さんのキッチンには、あちこちに小さな工夫が。ものが使い勝手よく配置されているけれど、市販の“収納用品”は、ほとんど見当たりません。どのように管理されているのでしょうか。

隠す場所では収納用品にお金をかけずに、工夫を凝らす

調味料や雑貨はキッチン背面に置いたキャビネットなど、リビング・ダイニングから見えない場所に。

煮干しやゴマを保存している容器はマスタードの空き瓶、小麦粉や片栗粉を保存している容器はインスタントコーヒーの空き瓶を再利用。「クノール®」の空き箱も、かつお節入れとして活躍しています!

液体調味料はジュースなどの空き瓶に詰め替え、「ポアラー(※)」を取り付けておけば、瓶を傾けるだけで調味料を注げて便利なのだそう。

※ 瓶などの注ぎ口に装着し、液体を注ぎやすくするための器具

「商品の入っている瓶や箱って、丈夫につくられているでしょう?捨ててしまうのはもったいないから、少しずつ集めて再利用しています。自分や家族しか見ない場所だもの。お金をかけなくても、あるもので工夫すればいいんじゃないかしら。いいアイデアがひらめくと、とってもうれしくなりますよ」

見える場所では収納用品の代わりに、美しい工芸品に収める

目につきやすい場所では、さまざまな工芸品が収納に活かされていました。

水屋のうえに置いた文箱のなかにはカトラリーを。引き出しが浅いから、並べたカトラリーが一目瞭然です。朱塗りのお重にはお菓子を入れて、テーブルのそばにスタンバイ。お客様がいらしたら、そのままお出しできます。キッチンツールスタンドとして使っているのは、雑貨屋さんで見つけたフラワーポットなのだとか。

「本来の用途にこだわらず、いろんな場面で使い回せないか考えるのが好きなのね。住まいのことでも料理のことでも、ひとのマネをするのはいいことだけど、まったく同じではつまらないですよね。自分の家のことなんだから、自由にアレンジを楽しんでいいと思いますよ」

暮らしを彩る“ひとめぼれ”を長く、大切に

使い込むことで味の出るものが好きだという坂井さんの、もの選びの基準は、“ひとめぼれ”だそうです。

山葡萄のカゴバッグは、20年以上前に旅先で“ひとめぼれ”。エコバッグ不要の大容量が便利で、毎日持ち歩いたり、なでたりしていたら、いまでは革のようなやわらかさに。

水屋も、少しずつ集めている器も、大半が“ひとめぼれ”。欠けてしまった器は、金継ぎ・銀継ぎをほどこすなどして手をかけながら、長く、大切に使っていらっしゃいます。

「特別な日にしか使えないものより、普段使うものこそ大好きなものを選んだほうが、日々の暮らしが楽しくなるでしょう?買うときに少し高くても、長く使い続けられるものや、時間をかけてより素敵になっていくものなら、長い目で見れば割安なこともありますよ」

03
「家族のため=自分のため」であることの“幸せ”

毎日のように9人分の夕飯を作るのには、かなりの労力がいるのではないでしょうか?

「自分ひとりのためだったら、こんなにたくさんの品数は作らないと思います(笑)。でも、家族のために食事を作ることで、結果的に自分自身の健康も維持できていると考えれば、ありがたいこと。自分の手料理を喜んで食べてくれる人がいるのは、とても幸せなことです」

ふたりの子どもたちが海外で暮らすなど、家族が離れて過ごした期間も長かったという坂井さん。いま、思いがけず、子どもたちと小さな孫たちの食事を用意しながら、忙しささえも穏やかに楽しまれている姿がとても印象的でした。

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