「時間がなくても、簡単においしい料理を作りたい!」という願いを叶えるには、さまざまな工夫が欠かせません。
「AJINOMONTO PARK」のシリーズ企画「味の素社員のご飯ルール」では、味の素社員の食卓をのぞき見。食べることが大好きな人の食生活や、効率よく作るためのコツ、料理を楽しむための準備など、それぞれの工夫を聞いています。
今回は、「無理をしない」を大事に家族のご飯を作っている、味の素社のグローバルコミュニケーション部 中脇さんのご飯ルールです。
インタビューした人
グローバルコミュニケーション部
中脇 理絵さん
- 「ほんだし®」活用術を家庭でも!
- 冷凍ストックで時短「野菜の煮浸し」
- 献立は3つのポイントからパズルのように考える
- 食べる人が無理をしないことも大事
01
「ほんだし®」活用術を家庭でも!
現在はグローバルコミュニケーション部でコーポレートブランド価値向上のための発信を担当されている中脇さん。2008年に入社したときには調味料部に配属され、「レシピ大百科®」や、本メディア「AJINOMOTO PARK」の立ち上げにも関わられていました。
調味料部では、 特に「ほんだし®」に関するお仕事が印象に残っているといいます。『我が家の「ほんだし」活用術』といったレシピブックを作ったり、新メニューを考案したり。
よりたくさんの人に「ほんだし®」を使いたいと思ってもらえるよう、商品開発担当者と一緒に奮闘したことで「『ほんだし®』愛が深まった」と語ります。
さらに、お仕事での経験は普段の料理にも役立っているそうです。
「入社前からおみそ汁や煮物にはいつも『ほんだし®』を使っていましたが、炒め物にも使えることを知って、使い方が広がりました」
02
冷凍ストックで時短「野菜の煮浸し」
中脇さんに、「ほんだし®」を使って日常的に作る定番メニューを聞いてみました。
「野菜の煮浸しが私の定番メニューです。野菜と油揚げを水と『ほんだし®』などの調味料で煮たら、できあがりです。『ほんだし®』の代わりに『味の素KKコンソメ』や『丸鶏がらスープ™』を使うこともあります。例えば、キャベツとベーコンには『味の素KKコンソメ』を合わせたり。小松菜とベーコンには『丸鶏がらスープ™』を合わせたり」
元気がなくなってきた野菜でもおいしくできる煮浸しは、まとめ買いした野菜を使い切る工夫にもなっているそうです。
他にも、まとめ買いした食材を上手く使うために食材の冷凍ストックも活用。ベーコン、油揚げ、きのこといった食材を小さくカットして冷凍しておきます。そうすると、料理したいときにすぐ使えて便利です。
子どもの離乳食をまとめて作って冷凍していたことが習慣化され、食材を冷凍しておくようになったそうです。
03
献立は3つのポイントからパズルのように考える
中脇さんの基本の献立は「主菜+副菜2品+ご飯」+食後に果物。食材は週末にまとめ買いし、冷蔵庫の中を見ながら、その日に何を作るかを決めています。
献立を考えることについて、中脇さんは「押さえたい3つのポイントからパズルのように考えている」といいます。
「1つ目のポイントは調理動線です。例えば、レンジで一品、フライパンで一品、お鍋で一品と、なるべく同時並行で作れるようにしたり、火を使わずに作れるサラダや酢の物を組み合わせたりと、同じ調理用具を使うことを避け、コンロが塞がらずに効率よく調理できるように考えています」
具体的な献立についても教えてもらいました。例えば、「スチーミー®」を使ってレンジで主菜を一品作ります。お鍋で先ほど紹介した野菜の煮浸し、フライパンでにんじんしりしりを作れば副菜が2品できあがります。
2つ目のポイントは、緑黄色野菜をどこに入れるかです。栄養面も意識されています。
最後のポイントは子どもが喜びそうなものをどこかに入れるか。「とりあえず食べてみよう」という気持ちになれる要素を入れるように意識されているといいます。
「例えば、子どもの好物であるコーンを入れたり、子どもが好きなキャラクターのピックを刺したり。メインの一品として子どもが喜ぶメニューを作ることもありますが、普段は食材や小物などで子どもが進んで食べられるように工夫できないかを考えています」
04
食べる人が無理をしないことも大事
中脇さんは毎日の食事を作るうえで「無理しない」ことを大事にされているといいます。ここまで聞いたお話の中でも、そのための工夫をたくさん教えていただきました。
さらに、中脇さんは「食べる人が無理をしないことも大事」だと語ります。
「実は、私は子どものころ、好き嫌いが多く少食で、食べ終わるのも遅かったんです。周りから食べなさいと言われ続けるのがすごく嫌で。無理やり食べなさいと言われるほど、食べる時間が楽しくないと感じていました」
そんなご自身の経験から子どもが食事を楽しめるような食卓を意識されています。
「笑顔で食べることが、心の栄養になると思っています。気分が乗らないとき、無理に食べなさいとは言いません。その代わり、苦手な食材があっても、まずは一口だけ食べてみたら?と伝えるようにしています。でも、一口食べてやっぱりむずかしければ、その日は無理しなくてもいいという方針です」
ほかにも、子どもたちが食に対する前向きな経験を積めるよう、家族で収穫体験などに出かけることもあるそうです。
「これも私自身の経験が背景にあります。ラーメンが好きではなかったのに、修学旅行でタクシーの運転手さんにおいしいお店を教えてもらってみんなで食べにいったら、初めてラーメンをとてもおいしく感じたり。そばも避けていたけれど、農業体験で収穫とそば打ちを体験させてもらったら、おいしいと思えたり。子どもたちにも同じような経験を積んでほしいんです」
作る人も食べる人も無理をしないと話す中脇さんの食卓には、冷凍ストックや子どもに喜んでもらえるためのひと工夫など、明日から取り入れられそうなコツが盛りだくさんでした!