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「冷凍は生活をラクするための手段!」 冷凍子ママさんに教わる冷凍テクニック

「冷凍は生活をラクするための手段!」冷凍子ママさんに教わる冷凍テクニック

2023/12/07

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「私の人生はいつも『冷凍』に助けられてきたんです」

そう話すのは『食材ぜーんぶ残さず使い切り! 感動のてぬき冷凍レシピ』の著者、冷凍子ママさんです。仕事や育児で忙しいときでも、「冷凍」を取り入れることで、日々の暮らしはもっとラクになるのだといいます。

今回は、冷凍子ママさんに、毎日の暮らしに役立つ「冷凍」の基本テクニックや、オススメの調理方法を教わります。

インタビューした人

冷凍子ママさん

タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスの両方を叶える、冷凍を活用した簡単レシピを提案。冷凍歴20年。冷凍生活アドバイザーの資格を持つ。
  1. 「冷凍」に頼れば、時間の使い方がより効率的に
  2. 料理のついでに、余った食材をカットして冷凍しましょう
  3. おいしく冷凍するコツは「空気を抜く&平らにする」
  4. 「月2回以上」使う食材なら、積極的に冷凍を!
  5. 「冷凍食材」×「合わせ調味料」で、料理をもっとラクに

01
「冷凍」に頼れば、時間の使い方がより効率的に

──冷凍子ママさんは、いつ頃から「冷凍」を活用されていたのでしょうか?

冷凍子ママさん:一人暮らしを始めた大学生の頃からですね。余った食材を捨ててしまうのはもったいない、と思ったのがきっかけです。

社会人になると朝から晩まで仕事で忙しく、帰宅する時間も遅かったことから、週末に食材をまとめてカットしたり、食材に下味をつけてから冷凍したりするようにもなりました。

冷凍子ママさん:その後、結婚を経て、ニューヨークで暮らすことになったのですが、スーパーで売られている食材はどれも量が多く……。夫婦では、とても使い切れなかったんです。そこで、食材を無駄にしないようにと、あの手この手で工夫していました。子どもが生まれてからはまた生活が慌ただしくなり、その時も冷凍に頼っていましたね。

──ずっと冷凍を活用されてきたんですね。

冷凍子ママさん:そうですね。私の人生を振り返ってみると、常に「冷凍」に助けられてきました!仕事や家事、育児などに追われる中、「冷凍」という手段を活用することで時間の使い方を大きく変えられたと実感しています。

02
料理のついでに、余った食材をカットして冷凍しましょう

──普段、提案されている冷凍テクニックはどのようなものでしょうか。

冷凍子ママさん:料理をしていると、玉ねぎ1/2個やにんじん1/3個など食材が中途半端に余ってしまうことはありませんか?ほとんどの方がラップをして冷蔵庫にしまっていると思うのですが、まずはそれらを冷凍保存することを提案しています。

日持ちするだけでなく、次に料理する時もラクできます。

──食材を冷凍する場合、どのようにカットして保存したら良いのでしょうか?

冷凍子ママさん:食材のカット方法に決まりはありませんが、1週間、2週間後に作りたい料理を想像して、使いやすいようにカットしておくと良いのではないでしょうか。例えば「来週は野菜スープを作ろうかな」と考えて、薄切りにしたり、角切りにしたりするのも良いですね。

もし、作りたい料理が思い浮かばなければ、余った食材も同様にカットしてしまうのも手です。玉ねぎ1個をみじん切りにして、その日に使う分と、冷凍する分にわけておくんです。

03
おいしく冷凍するコツは「空気を抜く&平らにする」

──食材を冷凍保存する際に気をつけることは?

冷凍子ママさん:フリーザーバッグではなくポリ袋を使う場合は、必ず「耐冷」仕様のものを選びましょう。スーパーで見かける、無料でもらえるポリ袋は耐冷仕様ではないことがほとんどなので、冷凍に使用すると破れてしまうことがあります。

──食材を冷凍する時のコツを教えてください。

冷凍子ママさん:食材を冷凍する時には、コツが2つあります。

一つは、しっかりと空気を抜くこと。冷凍庫の開閉などによって温かい外気が冷凍食材にあたると、その食材に含まれる水分が気体となり、再び冷凍庫の温度が低くなった時に凍ってしまうことがあります。これが「霜」と呼ばれるものです。霜ができてしまうと、食材が乾燥してしまったり、匂いがつきやすくなったりと、冷凍焼けの原因にもつながります。

冷凍子ママさん:もう一つは、早く凍らせるために平らにすることです。食品を冷凍するとき、その中にある水分が氷になります。この時、ゆっくり冷凍すると、大きな氷の結晶ができます。この氷の結晶が大きいと食品の細胞や構造を壊してしまい、食材がダメージを受けてしまうんです。逆に、早く冷凍するほど氷の結晶が小さくて細かくなるので、食材へのダメージが少なく済みます。

──食材を冷凍した場合、どれくらいで食べきったほうが良いのでしょうか。

冷凍子ママさん:食材のおいしさを求めるなら、2〜3週間以内がベストですね。長い期間、冷凍してしまうと霜がついたり、酸化したりしやすくなります

04
「月2回以上」使う食材なら、積極的に冷凍を!

──冷凍子ママさんが、よくストックしている冷凍食材はありますか?

冷凍子ママさん:しょうがとにんにくですね。それぞれ、みじん切りとすりおろしにして冷凍保存しています。

他にも、子どもが好きな料理を作る際に使う食材も、積極的にカットして冷凍しています。焼きそばやオムライス、チャーハン、唐揚げに使う具材がそうですね。

特に、玉ねぎは冷凍することで繊維が壊れやすくなり、しゃきしゃきした食感はなくなりますが、甘みをより感じやすくなります。ハンバーグを作る際には、みじん切りにして冷凍した玉ねぎをそのままタネに使ってみてください。先に炒めなくてもおいしく作れて、手間が省けますよ!

私のオススメは「月2回以上」作っているメニューの食材を冷凍してストックしておくことですね!

──冷凍が難しい食材もあるのでしょうか?

冷凍子ママさん:一般的に、水分が多い食材は冷凍に向いていないと言われていますが、使い方によっては、おいしく食べられることもあります。例えば、トマトを冷凍すると水っぽくなり生のようには食べられませんが、加熱してソースやスープにすると良いですね。

きゅうりであれば、1本丸ごとラップに包んで冷凍します。流水で洗うようにするとすぐ解凍できますから、薄切りにしてから水分を絞り、わかめと三杯酢で和えればおいしくいただけます。冷凍によって水分が出やすい状態になっているので塩もみの必要はありません。

──きゅうりも冷凍できるんですね……!

冷凍子ママさん:パッケージごと冷凍しておいたもずくを40度くらいのぬるま湯につけて半解凍し、先ほどの水分を絞ったしたきゅうりと和えれば一品できます。ミキサーやすりおろし機で冷凍きゅうりをすりおろし、調味すれば翡翠だれとしても活用できます。

05
「冷凍食材」×「合わせ調味料」で、料理をもっとラクに

──冷凍食材を活用して、ラクに料理するためにはどうしたら良いでしょうか。

冷凍子ママさん:冷凍食品や合わせ調味料などを併用すると、さらに料理がラクになりますよ。

例えば、千切りにした冷凍野菜と冷凍餃子で簡単にスープが作れますし、カットしたキャベツやお肉を冷凍しておけば、「Cook Do®」 回鍋肉用と炒めるだけで、簡単に一品できるんです!

──たしかに、イチから料理を作ろうとすると大変ですが、冷凍食材と合わせ調味料を組み合わせれば、日々の料理がグッとラクになりますね!

冷凍子ママさん:そうですね。毎日の料理を全部一から手作りして100点を求めてしまうと、自分自身も苦しくなってしまいます。だからこそ冷凍を取り入れ、自分もラクをできるけれどおいしい70点くらいでちょうど良いと、私は思っているんです。

自分の生活をラクするための手段として「冷凍」を味方につけて、うまく活用してほしいですね。

冷凍子ママさんに教わった、下味冷凍テクニックを使った「北京ダック風照り焼きチキン&水餃子スープ」は、こちらの記事をご覧ください。

  • 執筆/大畑 朋子 撮影/須古 恵 編集/長谷川 賢人
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