OPEN MENU

MENU

初夏のトマトは味が濃い!野菜のプロ「青髪のテツ」さんに聞くトマトのおいしい食べ方

初夏のトマトは味が濃い!野菜のプロ「青髪のテツ」さんに聞くトマトのおいしい食べ方

2024/06/13

SHARE

初夏に食べたい野菜といえば?——「AJINOMOTO PARK」公式ファンコミュニティ「味のもト〜ク」でアンケートを取ったところ、1位は「トマト」でした。旬だからこそ、おいしくたくさん食べたいものですね!

そこで今回は、“野菜のプロ”としてX(旧Twitter)で76万人以上のフォロワー数を誇り、さまざまな野菜の情報を発信している「青髪のテツ」さんにお話を聞きました。

トマトの選び方や保存方法の豆知識、オススメのレシピをお届けします!

インタビューした人

青髪のテツさん

スーパーの青果部に10年以上勤務した経験をもとに、野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方のほか、いち早く野菜・果物の高騰情報を発信している。Xのフォロワー数は76万人超(2024年6月時点)

  1. カラダを酸化から守る効果も!手軽で栄養豊富なトマトの魅力
  2. 初夏のトマトは味が濃い?おいしいトマトの選び方
  3. これさえ知っておけばOK!トマトを保存するときの豆知識
  4. 余ったら野菜スープはいかが?青髪のテツさんオススメのトマトレシピ

01
カラダを酸化から守る効果も!手軽で栄養豊富なトマトの魅力

──青髪のテツさんは普段どんな活動をしていますか?

スーパーで野菜と果物を担当していた経験をもとに、SNSやブログ「野菜のトリセツ」で野菜に関する情報やレシピを発信しています。発信を始めたのは、20〜30代の若い人たちが野菜をあまり食べないということを知り、「もっと食べてもらいたい!」と思ったから。食べたくなるような情報を発信するために、色々と学ぶようになりました。

スーパーで得た知識や自分で学んだ知識、お客さん、SNSのフォロワーさんから教えてもらったものを自分で試してみて、本当に良いと思う情報だけを発信しています!

──そんな野菜のプロから見たトマトの魅力を教えてください!

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざ通り、トマトは栄養が豊富です。皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンAが含まれていますし、トマトの赤い色のもとになっているリコピンは抗酸化作用をもち、カラダを酸化から守ってくれると言われています。生でも加熱しても食べられるトマトは、手軽においしく栄養がとれる野菜なんです!

02
初夏のトマトは味が濃い?おいしいトマトの選び方

──トマトってたくさん種類がありますよね。

そうですね。トマトにはものすごい数の品種があります。ただ、あえて分けるとしたら生で食べるほうがおいしいものと、加熱したほうがおいしいものに分けられます。

たとえば、フルーツトマトは甘みが強いのでそのまま食べるのがオススメです。ミニトマトの「アイコ」もゼリー状の部分が少なくサクサクした食感をしていて、トマトの食感が苦手な人でも生でおいしく食べられます。

一方、「シシリアンルージュ」はうま味が強い品種で、加熱することでさらにうま味を引き立たせることができ、炒め物や煮物にピッタリです。

スーパーでよく見る大玉の「桃太郎トマト」は、甘み、酸味、うま味のバランスがよく、生でも加熱してもおいしく食べられます。

──時期によっても味は変わるんでしょうか?

全体的な傾向としては真夏よりも初夏のトマトのほうが、味が濃くて甘みも強くなります。初夏のほうが日差しが弱く、実が成長するのに時間がかかる分、味や甘みが凝縮されるんです。初夏のトマトは加熱してうま味を引き出し、真夏のトマトはサラダであっさりいただくのが、いいかもしれませんね。

──おいしいトマトを選ぶコツはありますか?

ヘタが青々としていて先がピンとしていることや、水分が抜けておらず重みがあって皮にシワがないことが、新鮮さの目印です。こうしたトマトを選ぶのがコツです!

あとは、「スターマーク」と呼ばれる、おしりの部分にある放射線状の白いスジがくっきりしているものも、味が濃いと言われていますよ。

03
これさえ知っておけばOK!トマトを保存するときの豆知識

──トマトを保存する際はなにに気をつけたらいいでしょう?

緑がかっているトマトはすぐに冷蔵庫に入れるのではなく、常温で追熟するといいですよ。1〜2日で赤く色づいたら、乾燥や冷気に直接当たるのを防ぐためにキッチンペーパーに包んで、野菜室に入れてあげます。その際、大事なのはヘタを下にすること。ヘタ側のほうが皮が厚いため、トマト自体の重さで潰れにくく、傷みづらくなります。

ミニトマトやミディトマトはヘタを取るのも忘れずに。ヘタから細菌が繁殖するのを防げます。でも、大玉トマトの場合はヘタも大きくて、取る際に実を傷つけてしまう可能性もあるので、そのまま保存してくださいね。

長い間保存したい場合は、冷凍します。切らずに大きなままだとその分、冷凍や解凍の時間が長くかかってしまい味が変化しやすいので、くし形切りにしたり、冷凍用保存袋に入れて手で潰したりと、小さくするのがオススメ。解凍すると食感が変わってしまいますから、基本的には生食よりも解凍せずに加熱調理に用いるといいと思います!

04
余ったら野菜スープはいかが?青髪のテツさんオススメのトマトレシピ

──おいしい食べ方やオススメのレシピを教えてください!

好きなレシピは「トマトと卵の中華炒め」です。加熱することでうま味が強くなるので、初夏のトマトはとくにオススメ。リコピンやビタミンAは脂溶性なので、サラダ油を使うことで効率よく摂取できます!

それと「トマトの中華風サラダ」もオススメです。玉ねぎをみじん切りにして、調味料を和えてトマトの上にのせるだけ。夏でもさらっと食べられます。そうめんに細かく切ったトマトとツナをのせてめんつゆをかけるのも、夏にぴったりのレシピですね。

あと、僕はごま油が好きなので、「トマトと塩昆布のゴマ油和え」も試してみてほしいです。和えるだけで簡単にでき、夕食の副菜にちょうどいいですよ!

──トマトをたくさん買って余ってしまったら、どういう食べ方がオススメですか?

野菜スープがいいと思います。1週間に1度、余った野菜でスープを作れば冷蔵庫の中はすっきり。「味の素KKコンソメ」だけで味を付けたり、トマトスープにしたり、カレー粉でカレースープにしたり、味付けも3パターンあれば飽きません。

野菜スープと冷凍保存さえあれば、たくさん買って余らせることもなくなるはず。これから旬のトマトを色々な食べ方で楽しんでほしいです!

  • 執筆/佐藤 史紹 編集/長谷川 賢人
  • キーワードで探す

    あわせてチェック