おかゆは、寒い時期や体調が優れないときに食べる……だけではありません。「暑い夏にこそ『味の素KKおかゆ』を!」と商品開発を手がける児玉悠輔さん。実は、常温のままでもおいしく食べられるさまざまなこだわりが詰まっているんです。
今回は、日常食としての「おかゆ」の可能性を探ります!
インタビューした人
栄養・加工食品事業部 即席麺・ライトミールグループ
児玉 悠輔さん
- 暑い日にも、おかゆを楽しむためのアレンジレシピ
- シンプルだからこそ、こだわり抜いた原材料を!
- おかゆは「ちょっとカラダを労わりたいとき」にもぴったりです
- オススメはオムライス風!? アレンジおかゆを日常食に
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暑い日にも、おかゆを楽しむためのアレンジレシピ
——ここまで暑い日が続くと、火を使う調理はしたくなくて……。
そんなときにオススメなのが、「味の素KKおかゆ」です。
——おかゆですか?! おかゆって、寒いときに食べるイメージがあります。
「味の素KKおかゆ」は常温のままでもおいしく食べられるので、暑い日に手軽にご飯を食べたいときにはもってこいなんですよ。
それに、おかゆはお米とお水がベースですから、アレンジもしやすいです。たとえば、「わさびの香り広がる!大人の和風がゆ」は、レシピ上はレンジで加熱していますが、常温でもおいしいので、夏にぴったり。
「カラダにやさしい」というおかゆ本来の価値を活かしつつ、しっかりとした味も楽しめるので、ぜひ試してもらいたいですね。
あとは、「冷汁風おかゆ」もオススメです。常温の「白がゆ」に「ほんだし®」やみそで味を調え、きゅうりやちくわなどをトッピング。さっぱり食べられますよ!
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シンプルだからこそ、こだわり抜いた原材料を!
——常温でもおいしく食べられるように、どういった工夫をしていますか?
原材料は特にこだわっていますね。「白がゆ」の原材料はお米とお水だけですが、お米は毎年、複数の産地から何十種類も取り寄せます。複数人で試食して「レトルトおかゆとして最もおいしいお米」を選び抜き、その年ごとに使うお米を変えています。
——「レトルト食品としておいしいお米」とは、どのようなお米ですか?
大切なのは長期間の保存後でもお米の風味・味わいを感じられることだと思います。
「味の素KKおかゆ」の賞味期限は12ヶ月〜15ヶ月です。購入直後に召し上がる方だけでなく、数か月間の保管後に召し上がる方もいらっしゃいますので、長期間の保存後でもおいしいと思っていただけるような、原材料選定・製造工程の工夫を行っております。
賞味期限は約1年間なので、すべてのお米に加速試験(※お米を高温の環境に置くなど負荷を掛けて、擬似的に1年間保存した状態にする試験)などを行って選別しています。
——製造面ではどのような工夫をされていますか?
「白がゆ」は「土鍋炊き」に学んだ製法で炊き上げている点です。「土鍋炊き」は、鍋の厚みによって熱がお米の内部にじっくり伝わります。ゆるやかに温度が変化することによって、お米本来の甘みと香りを持った、ふっくらとした炊き上がりになるとされています。「白がゆ」のお米は、この温度変化を再現した製法で炊き上げているんです!
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おかゆは「ちょっとカラダを労わりたいとき」にもぴったりです
——「味の素KKおかゆ」の発売は1988年。原材料や製法に至るまで、さまざまなこだわりを重ねたからこそ、ロングセラーになったのでしょうね。
ありがたいことに、幅広い年代の方々にご購入いただいています。一つ、印象に残っていることがありまして、以前に購入されたお客様からお手紙を頂戴したんです。
老齢で食が細くなっていた親御さんでも食べられるからと、味の素社の「白がゆ」を長年にわたってご愛顧いただいたそうです。「白がゆ」に漬物や岩ノリなどを加えて召し上がるのが、毎朝の定番だったと教えてくれました。お手紙には感謝の言葉も綴られていて、とても記憶に残っています。
「味の素KKおかゆ」が一人の方の「食」、ひいては「生きること」を支えていたと実感し、とても嬉しく、また身が引き締まる思いがしました。
多くの方にとっておかゆは「体調が悪いときに食べるもの」かもしれませんが、実はもっと役に立てるシーンは多いんです。たとえば、同じ重量のごはんと比べると、おかゆのカロリーはおよそ半分。ダイエットに取り入れているお客様の声もあります。
他にも、二日酔いのとき、あるいは前日に食べ過ぎてしまったときなど、「ちょっとカラダを労わりたいとき」にも最適なメニューなんです。そこに「即食・簡便性が高い」というレトルトおかゆの良さが、さらに活きてくると思っています。
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オススメはオムライス風!? アレンジおかゆを日常食に
——今後、「味の素KKおかゆ」はどのようなことに力を入れていきたいですか?
現状で6種類ある製品ラインナップをさらに増やしていきたいのですが、冷蔵庫によくあるような食材をつかったアレンジレシピも拡充していきたいですね。
いま、「カラダにやさしい」というレトルトおかゆの価値を再認識されて、毎日の食事におかゆを取り入れる方が増えているんです。これからもお客様のお声に耳を傾けながら、より飽きが来ず、より日常の食卓で身近になれるようにご提案を続けたいです。
——ちなみに、児玉さん考案のレシピで、気に入っているものはありますか?
私自身もいろんなアレンジを楽しんでいるのですが、「オムライス風がゆ」は、自宅での試行錯誤から生まれたレシピなんです。
「味の素KKおかゆ」はかなりアレンジしやすい商品です。ぜひ、楽しみながら試していただき、毎日におかゆを取り入れてもらえたら嬉しいです。