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具だくさんでアレンジ自在なワンパンパスタを!「パスタキューブ™」開発<前編>

具だくさんでアレンジ自在なワンパンパスタを!「パスタキューブ™」開発<前編>

2024/05/23

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2024年2月17日、味の素社は日本初のキューブタイプのパスタ用調味料「パスタキューブ™」を発売しました!フライパンにお好みの具材とパスタ、キューブを入れてゆでるだけで、誰でも簡単に“ワンパンパスタ”が作れる商品です。

味はパスタでも定番の<うま辛ペペロンチーノ>と、日本人の口に合う<香ばし和風醤油>。さまざまな具材と相性がよく、アレンジも自在に楽しめます。

日本初のキューブタイプのパスタ調味料を発売するまでの道のりには、さまざまな工夫や乗り越えるべき壁があったのだとか。今回はそんな「パスタキューブ™」発売に携わったメンバーにインタビュー。前編・後編の記事に分けてお届けします。前編では「パスタキューブ™」の開発に至る物語や、おいしさへのこだわりに迫ります!

  1. 夏に食べられる鍋がほしい!生活者の声から生まれた「パスタキューブ™」
  2. 「手軽さ」と「手作りの満足感」を両立させる商品をつくる!
  3. 100パターンのつくり方を研究!失敗しないワンパンパスタができるまで

01
夏に食べられる鍋がほしい!生活者の声から生まれた「パスタキューブ™」

——「パスタキューブ™」のアイデアはどこから生まれたんですか?

梶さん:日頃、私たちは小分けタイプの鍋つゆである「鍋キューブ®」を担当しています。生活者の方から「夏にも食べられる鍋が欲しい」という声を多くいただき、キューブタイプの新商品を検討していました。

コンシューマーフーズ事業部 メニュー食品グループ 梶敬さん
「パスタキューブ™」のブランドマネージャー。開発期間中に自宅で400回以上のワンパンパスタを試作し、妻から怒られる。好きな「パスタキューブ™」のアレンジは、<うま辛ペペロンチーノ>と大葉、ナッツ、チーズの組み合わせ。

梶さん:「夏に食べられる鍋」といっても、実際に暑い時期に鍋を食べる方は多くありません。生活者が本当に求めているのは、夏にも食べられて、鍋くらい簡単で、野菜、肉、炭水化物がとれるメニューだと考えました。それらの条件を満たす新商品を作ろうと「鍋キューブ®」チームで何度も議論しました。

——パスタというメニューに着目したのはなぜですか?

三好さん:一つは、SNSなどで「鍋キューブ®︎」のアレンジ例を調べていて、パスタに使われる方がいらっしゃったことです。冷やし鍋やガスパチョといった案もありましたが、一年中おいしく食べられるパスタがいいと考えました。そのため、食品研究所の若手で自主的にパスタに関して技術的な蓄積も進めていました。また当社は業務用で麺類に関するソリューションを提供することも多く、その知見を活かせると考えました。

(左)食品研究所 三好航平さん
「パスタキューブ™」の中身開発担当。開発期間中は3食全てパスタで、夢の中でもパスタを食べるほどパスタに熱中。好きな「パスタキューブ™」のアレンジは、<うま辛ペペロンチーノ>と卵、粉チーズで作るぺぺたまパスタ。

(右)食品研究所 渋沢ひかりさん
「パスタキューブ™」の中身開発担当。製品設計のみならず、大の料理好きを活かして製品を使ったアレンジメニューを考案し、現在も活用メニューの拡大に挑戦中。好きな「パスタキューブ™」のアレンジは、<香ばし和風醬油>で作る納豆キムチパスタ

渋沢さん:また、流行りの料理について話しているなかで、フライパン一つでパスタをつくる「ワンパンパスタ」のアイデアが出てきました。食品研究所のメンバーの中には「一口コンロのキッチンでは、鍋でパスタをゆで、フライパンでソースを作るのは面倒」と言う人もいました。同じように感じている方も多いのではないかと思い、ワンパンパスタの調味料を開発することにしたんです。

——キューブタイプだからこそ、良い点はありますか?

渋沢さん:キューブは徐々に溶けていくので、フライパンでぐつぐつゆでても味や香りがソースに残りやすい点ですね

02
「手軽さ」と「手作りの満足感」を両立させる商品をつくる!

——商品のコンセプトはどのように決まったんですか?

岩上さん:まずは、日頃パスタを作る生活者に対して、「どんなタイミングでどんな作り方をしているか」アンケートやインタビューで聞いていきました。

マーケティング開発部 岩上俊さん
「パスタキューブ™」のリサーチ担当。スーパーのパスタ売り場にいる人の買い物かごをついつい覗いてしまう癖がつく。好きな「パスタキューブ™」のアレンジは、<香ばし和風醤油>で作るきのこバターのパスタ。

岩上さん:調査を進めていくと、「満足感がほしいときはソースから手作り。時間や余裕がないときは市販のパスタソース」と使い分けている方が多かったんです。また、インタビューで「市販のパスタソースに野菜を刻んで加える」という方もいて、作り方は手作り/市販ソースどちらなのか?を単純にわけられない実態も見えてきました。

久貝さん:私は2人の子どもを育てる親として、パスタソースに野菜を加えたい気持ちがよくわかります。パスタだけだと栄養バランスが偏りますから、野菜スープやサラダを添えることもありますし。

(右)コンシューマーフーズ事業部 メニュー食品グループ 久貝愛さん
「パスタキューブ™」のブランド担当。販売戦略・製品開発の両業務に従事。「パスタキューブ™」の試作をする中で、アレンジの幅に無限の可能性を感じ、どんな食材で作るかワクワクしながら日々考えを巡らせている。好きな「パスタキューブ™」のアレンジは、<香ばし和風醤油>でつくる和風ナポリタン。

久貝さん:他にも生活者インタビューで印象的だったのは、「パスタにしちゃう……」という言葉がよく出てきたことです。パスタは手間のかかるメニューなのに、「手抜きをしている」と罪悪感を持たれやすいメニューであることが分かりました。

それらの調査結果をもとに、商品のコンセプトが固まりました。 “フライパン一つで簡単に、野菜をたっぷり入れられて、手作りならではの満足感も得られる。”そんな「パスタ用調味料」を作ることにしました。

03
100パターンのつくり方を研究!失敗しないワンパンパスタができるまで

——実際の中身や味についてのこだわりはありますか?

三好さん:色々あります!普通に作るワンパンパスタは、パスタから溶け出るでんぷんでソースがねばつき、味がぼやけやすいです。そこで「パスタキューブ™︎」では、特別な成分を入れることで、でんぷんのねばつきを抑えて、味がクリアにおいしく感じられるようにしました。また、ワンパンパスタは鍋よりも少ないお湯でゆでるため、パスタ同士がくっつきやすい問題もあります。先ほどの特別な成分は、パスタをくっつきにくくするための役割も担っているんです。さらに麺表面の性質を変える技術を活用し、パスタの食感もぷりっとし、冷めてもおいしく食べられるようになっているのもこだわりです!

——パッケージの裏面には作り方が丁寧に書かれていますね。

岩上さん:ワンパンパスタは、水の量、火力、パスタの種類など、おいしさを左右する要素がたくさんあり、うまく作れない方も多いということが調査からわかっていました。食品研究所では100通り以上の方法でワンパンパスタを試し、プロトタイプの商品を約100世帯で使ってもらい、もっとも失敗しづらい作り方を見つけました。それを裏面に載せています。

「パスタ自体をおいしくする技術」と「失敗しづらい調理工程」の組み合わせで、ツーパンパスタと同じくらいおいしいワンパンパスタが実現できたんです!

——<うま辛ペペロンチーノ><香ばし和風醤油>の2つの味、どちらも楽しみです!

久貝さん:ベーシックな味だからこそ、「パスタキューブ™」のアレンジは自由自在。ブランドサイトのアレンジレシピでは、ナポリタンや納豆キムチパスタなどの親しみやすいものから、大葉ナッツチーズパスタなどのお店で食べるようなものまでご紹介しています。

「パスタキューブ™」を使って、パスタメニューの幅を広げていただけたら嬉しいです!

日本初のキューブタイプのパスタ用調味料「パスタキューブ™︎」を作ることに成功したメンバー。しかし、商品を生活者のもとにお届けするには、乗り越えなければいけない壁がありました……。

後編では、工場での生産、パッケージデザインやTVCM制作を担当したメンバーたちから、それぞれの挑戦と「パスタキューブ™︎」にかける想いを聞きます!

商品名:「パスタキューブ™」<うま辛ペペロンチーノ><香ばし和風醤油>

容量:4個入(1人前×4個)

  • 執筆/佐藤 史紹 撮影/其田 有輝也 編集/長谷川 賢人
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